2021年9月25日・26日、武蔵野芸能劇場にて
「第2回えちゅーど大会」(主催・シナリオクラブ公演部)
開催いたしましたーーー!!!
去年おこなわれた第1回も大盛り上がりだったので、
個人的にも超楽しみにしていましたが、
今回もそれを上回る圧巻の舞台となりましたーーー!!!
申し遅れました、スタッフの青柳です<(_ _)>
というわけで、その様子をお伝えしたいと思います!!!
「えちゅーど」って何?
というところから話すと長くなりますが(^^;)
シナリオクラブには、「エチュードクラス」というクラスがあります。
エチュード。それは練習曲、即興劇。
シナリオクラブでは、観客に見せる目的ではなく、
挑戦や実力向上のため、芝居づくりを練習するクラスを、
エチュードクラスと呼んでいます。
本来ならば発表はしませんので、
この大会は演者さんたちの、挑戦的で違った一面を見られる貴重な機会なのであります!
今回は、前回より参加人数もグループも増えまして、
お一人でやる方と、グループとを分けて発表してもらうことになりました。
エントリーは、今回も多彩で、バラエティに富んでいて、
笑いも涙も、一度に観たら喜怒哀楽が忙しそう(^^;)!
というゴージャスなラインナップでしたー!
というわけで、25日はソロ部門、26日はグループ部門。
今回のルールは、
・題材は何でもOK!
・台本を持ってもOK!
・オンライン参加もOK!
・ソロ部門は10分程度、グループ部門は20分程度の発表時間
・セットはなしでバックは黒幕
・照明は地明かりON・OFFのみ(プロではなく、スタッフが行なうため)など。
そして今回も、各賞あり!
審査員は、
メンターの清家さん、角間さん、羽子田さん、千代延さん、
そして特別審査員として、
女優でアーティストの蜷川みほさんをお招きしましたー!
課題があるわけではないので、本当は甲乙つけられないところではありますが(^^;)
どういうところがよかったのかは評価したいということで、
演目ごとに講評をしたり、表彰したりいたします(^^)
さあでは、えちゅーど大会を振り返ってまいりましょう!
まずは25日に行なわれた、ソロ部門から!
トップバッターはオンライン参加のこちら!
プロジェクターに投影して皆さんに観てもらいました。
中学時代以来、偶然再会したふたり(画面のこちら側が相手役の設定)。
初恋の人だった彼女は、有名女優となっていたが、
テレビも映画も観ない彼はそんなこととは露知らず、
中学時代の思い出を語り合ったり、初恋の相手は彼女だったことを伝える。
仕事もプライベートもスランプだった彼女の心は、次第に解きほぐされていく…
なんてほっこり!
朴訥とした自然な演技が評価され、なんと、「最優秀賞」受賞!
おめでとうございます!
続きまして、「優秀賞」受賞されたのはこちらです。
この方は、既にある戯曲の人物の心情を、
別の切り口で深く掘り下げ、オリジナル作品を執筆、
前回に引き続き今回も演じてくださいました。
前回はマクベスの「マクベス夫人」と、ハムレットの母親「ガートルード」を、
今回は「欲望という名の電車」のブランチの妹「ステラ」を。
いずれも意欲作でありました!
シリーズ化希望\(^o^)/!
それからお次は、「演じ分けが見事だったで賞」。
こちらは、3人の人物を演じ分け。
しかも夫婦と、その後妻の死後の姿(←でいいのか?)という難役!
死んだ後の妻があまりにも楽しそうで声をかけることができない夫と、
あえて知らぬふりをする妻。そして後妻も、、、
着ているものを脱いでいくたび、次の役の衣装が出てくる仕掛けで、
それも含めて楽しんでもらおうという粋な演出でした!
こちらは「世界観が凄かったで賞」。
道化が出てくる童話を語るのですが、
途中ハーモニカを吹いたり踊ったり、衣装も凝っていて。
でも本当に凄かったのは目力で、
童話の世界へ誘うパワーが凄かったです!
次は「明日の元気をもらったで賞」。
もともと観光ガイドの一人芝居を、えちゅーど大会用に泣く泣く削って、
10分ちょっとに仕上げた作品。
異国の地で生き抜く女性の、紆余曲折やたくましく生きていく様を、
表情豊かに、歌も交えて、力強く演じてくれました!
次は「ユーモアにあふれていたで賞」。
シェイクスピアの「十二夜」に出てくる、
“マルヴォーリオ”が、偽の手紙をもらってウキウキしているところ。
からの、奇天烈な恰好に早替えで出てきた姿は、会場中大ウケ!笑
さらに一人悦に入って嚙み合わない会話を繰り広げるのも、
キュートな笑顔がさらに滑稽さを引き立てて、めちゃくちゃ面白かったです!
こちらは「度肝を抜かれたで賞」。
人は死ぬと分岐点に「死後の案内人」がいて、
天国行きか、地獄行きか、行き先を案内されるのだそうです。
そこは淡々と、、、ではなく、ベッタベタのおばちゃんトークで案内されたら…(笑)
いやいや、テンション高すぎでしょ(笑)!
まさに世にも奇妙な世界へ誘われたのでありました!
そして「心を奪われてしまったで賞」は、感動物語!
ヘレン・ケラーの家庭教師として世界一有名な(←個人の感想)、サリバン先生。
モノには名前があって、それにはそれぞれ意味があることを
根気強く教えていくのですが、そこには様々な障害があって…
「W・A・T・E・R!」…((;∀;))
続いては「ダイナミックだったで賞」!
「耳なし芳一」を講談風に、張扇を使って、
ダイナミックに語ってくださいました!
芳一だけでなく、僧侶の気持ちにも寄り添った構成も新鮮で高評価!
琵琶の音楽とともに、激しくダイナミックな語りに、
会場が引き込まれました!
ソロ部門最後の登場は、
亡き旦那様に捧げるオリジナル作品を、
語りと踊りで表現してくださった「愛は限りなく」。
その情熱的なステージに圧倒されました。
そして見事「ゴージャスで愛にあふれていたで賞」を受賞されました!
限りなく愛された旦那様も、きっと喜んでいらっしゃるでしょう(;-;)。。。
いかがでしたでしょうか。
いろいろなジャンル、いろいろな表現が、
10分ちょっとずつ、めくるめく繰り広げられ、
観る我々を魅了してくれました!
皆さん、本当に熱演お疲れさまでしたーーー!
続いて、日付変わりまして26日のグループ部門!
グループでは、さらに迫力がマシマシで、
冒頭から熱演が繰り広げられていきましたーーー!!!
1発目の登場は、
羽子田さんが長期に渡って取り組んでいる「説経節」より、
「小栗判官」。
これは本来何時間もかかってしまうので(^^;)、
照手姫の数奇な運命のところを3人の掛け合いで語ってくださいました!
3人の息の合ったところと、
言葉のひとつ一つが宝石のようにキラキラしていたのが評価され、
「聞き応え抜群だったで賞」!の受賞となりました!!!
お次は、宮沢賢治の世界!
こちらも羽子田さんがプロデュースしてまして、
宮沢賢治の登場人物だけでなく、4人がいろんな自然も演じ分けてくださって、
役割も変わっていくのですが、それもまた絶妙な掛け合いで立体的に膨らませてて、
もうすごいッ! 楽しい! 息ぴったり!ってなりました!
ということで「ハーモニーが最高だったで賞」を受賞されました!
ここからは全部セリフを覚えてのお芝居です!
女優と、地方のホテルの客室係との駆け引きをスリリングに魅せたコチラ!
人気に翳りの出てきた女優は、
自分のことをファンだという客室係に次第に心を許していくが、
この客室係もかなりのくせ者(やばいヤツ)。
また、芝居に睡眠薬が出てくるのですが、
眠らされての夢なのか、現実なのか、
ストーリーの構造も凝っていて惹きつけられました!
そんなわけで「衝撃的な展開だったで賞」受賞です!
ちなみに、本編はもっと長く、今もエチュードクラスで続行し、発表までやりました!
ノーカットバージョンを皆さまにも観てもらえました!
続きまして、コチラは古典落語をベースにした「たけのこ」。
隣家のたけのこが、境界を越えて自分の敷地に生えてきた。
しかし、この奥方同士はめちゃくちゃ仲が悪い。
そしてお互い策士で悪知恵がはたらく。
板ばさみになり右往左往する女中。笑
この両奥方の二役をおひとりが、舞台上で早替えしながら演じ、
そしてその早替え中は、女中役がアドリブで観客にぼやいたりしながら魅せました。
そのストーリーの面白さも、魅せ方の面白さも、
何よりお二人の表情や動きも面白く、
「心の底から笑えたで賞」受賞となりました!
前半戦のラストは、シナリオクラブでは“若者”なお三方。
場面は、ある劇団のオーディション会場。
演出家が二人のオーディション参加者と面接をする、のだが、
1人には甘く、もう1人にはなぜか当たりがキツい(^^;)
そしてストーリー自体は、ジェットコースターのような展開!
何を見せられてるんだろう感もありつつ、
お三方の演技の熱量、テンポのよい掛け合い、
間を埋めている細かい演技なども相まって、
どんどん引き込まれていきました!
そしてこちらの作品は、「最優秀賞受賞」となりましたーーー!!!
おめでとうございます!⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
グループ部門後半戦は、コチラから。
ある公園で、シケモクを拾う老婆。
かつては「小町」と呼ばれていたこともあったというが、今は見る影もない。
老婆は言う「私を美しいと言えば、あんたは死ぬ」と。
話をするうちに、どんどん若返って美しく見えてくるこのお芝居、
普通は一人で演じるのを、二人で演じる構成で魅せてくださいました。
メイクや衣装、小道具までもこだわりがあって、華やかで美しく、
見事「グイグイ引き込まれたで賞」を受賞されました!
続きましては、
画家の二人がマウンティングし合い、
引くに引けなくなってどんどんドツボにハマっていくのを、
パワフルに、そして「あるある~」と共感させまくる演技で魅了したコチラ!
公演参加レギュラーで、どんどん腕を上げているお二方の掛け合いは、
それはそれはお見事で、
制約のあるこの舞台で、演技力でしっかりと見応えある作品に仕上げててさすが!
小道具の使い方までも細やかで鮮やかで、
「大胆かつ緻密だったで賞」を受賞されました!
お次は、、、
わたくしも参加させていただきました、コチラ(^^;)
バス停でバスを待つ保険セールスマンと、
あるコトをこの人に押し付けようと、
あの手この手を使う、乳母車を押してきた女。
いわゆる不条理なんですが、
清家さんがイイ感じに、ヤバイ女になるように演出してくれたので、
男の戸惑い、焦り、狼狽えっぷりが、素晴らしかったと思います!
個人的には、歌ったり、走ったり、叫んだり、、、
非常にエネルギーを消費しました。
あと、会員さんがお相手だったので、
セリフ間違えなくてヨカッタ (´∀`; )
なにはともあれ、「優秀賞」いただきました!感謝
怒涛の展開、瞬き禁止! 残るは2チーム!
まずは3人組のコントに挑戦されたコチラ!
ある洋菓子店に、コンビニの商品開発担当者の、
上司と部下2人組がやってくる。
が、この2人、とにかくヒドイ(笑)
仕事のミスに、失態に失態の上塗り!笑
しかもそれを大仰に嘆くわ、撃沈するわ。笑
ちょっとちょっと人の店で、何を繰り広げてくれてんだ!笑
怒りも通り越して呆れ果てる店主。
ボケとツッコミの応酬、3人のこれでもかが押し寄せてきて、
腹筋が崩壊するかと思いました(^^;)笑
そして「笑いの渦に巻き込んだで賞」受賞となりました!
さあ、いよいよラスト!
上司の妻が、上司の女部下を家に招き、食事を振る舞うことに。
メニューは「カレー」と「ハヤシ」。
妻はどちらにも夫との思い出があると言い、
女部下にどちらを選択するか迫る。
話が進んでいくと、幸せそうに見えた妻は、
夫の浮気をほのめかす。
果たして!浮気相手は、この女部下なのか!?
カレーとハヤシ、どちらを選ぶのか!?
と、スリリングでヒリヒリする展開に釘付け!
最後にアッと驚く衝撃のラストも用意されており、
見事「優秀賞」受賞となりました!
で、表彰式~ ⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
蜷川みほさん、終止温かく見守ってくださって、
優しく的確な講評や、表彰状の授与まで、
その気品と華やかさで、えちゅーど大会を格上げしてくださり、
本当に本当にありがとうございました!!!
皆さま、本当に本当にお疲れさまでしたーーー!!!
毎回言ってますが、個人的にお金を払ってもよいくらいのクオリティ!
ああ楽しかった!
楽しかったり、怖かったり、
思考が止まるほど見入ったり、
とにかく心が躍ったー!
参加の皆さまーーー!!!、本当にありがとうございました!
それから、いつもお力添えくださる武蔵野芸能劇場の皆さま。
今回もご理解ご協力誠にありがとうございました。
皆さま方のおかげでいつも最高のパフォーマンスができます!
また帰ってきます!
よろしくお願いいたします!!!
そして、このようなご時世に、
長時間の上演時間お付き合いくださいました、
お客様ーーー!!!ヽ(TдT)ノ
本当に本当に本当にありがとうございましたーーー!!!
それでは皆さま、
またお会いいたしましょうーーー!!!