シアターゲームの解説もあるよ! 10月29日のワークショップレビュー!

ハロウィン+リーディングパーティー!

今年もハロウィンの季節がやってまいりました!シナリオクラブのある、サンロード商店街には、仮装をした子どもたちが大勢!
某テーマパークも、1年を通して、ハロウィンの時期がいちばん人気だと聞いたことがあります。

きっと世の中のお菓子屋さんや広告代理店さんに踊らされてるのだとは思いますが、年に1回くらい、パンプキンパイを食べてもいいと思います!もちろん、秋の味覚としては、スイートポテトもアップルパイも美味しい!栗もある!葡萄や梨もある!

でも、今年のシナリオクラブのハロウィンの(ささやかな)おもてなしは、やっぱりパンプキンでいきます!

さてそんなハロウィンの時期に、シナリオクラブでは、リーディングパーティーが開催中でした。

 

リーディングパーティ「ココロもカラダも解放しよう!」

さて、10月29日ハロウィーンの時期に、newアドバイザーの古川悦史さんの演劇ワークショップ「ココロもカラダも解放しよう!」を行ないました!!

今回担当の古川さんですが

映 画 (監督)
2001「 夜の哀しみ」
2006「 銀河鉄道の夜 I carry a ticket of eternity」(秋原正俊)
2006「不撓不屈」(森川時久)2011「クロサワ映画」 (渡辺琢)
2013「連結部分は電車が揺れる 妻の顔にもどれない」(内田春菊)

T V
2011   「TAROの塔」(NHK総合)日本人画家・和田役
2011   「愛・命 ?新宿歌舞伎町駆け込み寺?」(テレビ朝日)
2012   「未解決事件 File.02 実録・オウム真理教」(NHK総合) 麻原彰晃役
2012   「私立バカレア高校」 (テレビ東京)
2012   BS時代劇?「薄桜記」(NHKBS) 上杉綱憲役
2013   「相棒 」Season 11第18話「BIRTHDAY」(テレビ朝日) 鷲尾武弘役
2014   月曜ゴールデン?「ツインズ?早乙女兄弟の推理日誌?」(TBS) 土田英二役
2015   「続実録オウム真理教」(NHK総合)
2016   「メルトダウン88時間」(2NHK総合)
2016   「ドラマメルトダウン88時間」(NHKBS)
2017   「IQ246~華麗なる事件簿」第9話(TBS)
2017   「忠臣蔵の恋」(NHK)
2017   「犯罪症候群」準レギュラー
2018  NHKスペシャル・未解決事件「赤報隊事件」

有限会社オフィススリーアイズHPより

・テレビドラマ、再現ドラマ、ナレーションなど、映像を中心に活躍中で、あの「相棒」や、最近では「犯罪症候群」とかにも出演されてらっしゃった方です!

そんな古川さんですが、今回は、中村彰男さんのリーディングパーティの時にもやったように、台本を読む前に「シアターゲーム」というものを行いました。このシアターゲームですが、一見、リラックスするゲームに見えるのですが、実はとても演劇と関係が深いんです。

シアターゲームとは、ゲームで演技力を身につけるもの

シアターゲーム(Theatre Games)とは、ゲーム感覚で、楽しみながら、俳優としての様々な技能を伸ばせるものです。

目的としては、以下のような演技要素が挙げられます。

・リラクゼーション
・エネルギー
・集中力
・想像力
・リズム感
・アンサンブル
・反応
・意識
・身体機能

もともと演劇の起源となるギリシャで行われていたもので、自己を解放し、伸び伸びと声を出したりするためのきっかけでした。
海外では、リラックスして自分を解放することが良い演技につながると、考えられています。

ちなみに日本は能や歌舞伎が先に文化と定着しており、その厳しい上下関係が演出家と俳優という形であったそうです。(注:現在は少ないそうです)演劇がチームワークといえども、人に怒られると実力が発揮できなくなるのが人間です。どうしても委縮してしまい、声も出せなくなっちゃいます。

というわけで、自己を解放し、チームワークを高めるのに、シアターゲームはうってつけなのです!

今回は、特にシアターゲームを重点的に、パーティの時間の半分くらい使って、何種類もやっていただきました。ちょっと、ご紹介しますね。

1.食べ物と名前を言いながら椅子取りゲーム

参加者全員が円状に座った状態で、好きな食べ物と自分の名前を言います。

ゲームが開始すると、スタートした人が参加者の誰かに近づきながら、好きな食べ物と名前を言いながら近づきます。近づかれた人は、別の参加者に近づきながら、食べ物と名前を言います。どんどん早くなっていく中で、名前や食べ物を言い間違えたらアウト!

これは、俳優というのは、何かをしながら(例えば服を着ながらとか)セリフを言わなくてはならず、また、それが自然に見えなくてはならないので、2つのことを同時にできるための訓練なんだそうです。

また、自分が指されたとき、次の相手を誰にするか考えておくのもポイントで、さらにその相手から指された時のために、別の相手を用意しておくと、いざっていうときのための保険になり、これは、対応力の訓練にもなるそうです。

2.架空の手裏剣を相手に投げるゲーム

参加者全員が円状に座った状態で、隣の人に手裏剣を投げるふりをします。

手裏剣を投げられた人は、その手裏剣を受け取った動作をしてから、次の隣の人に投げていきます。どんどん速度を早めていって、受け止め損ねたらアウト!

これは、相手の反応をしっかり見て、観察していないと失敗するため、観察力が磨かれ、手裏剣をセリフに見立て、相手がセリフを切り出すタイミングを読み取る訓練になるそうです。

3.相棒をタクシー運転に見立てて操作するゲーム

二人一組になり、タクシー役と運転手役になります。

アクセル、ブレーキ、ハンドルの合図をボディタッチで決めておき、タクシー役の人は目を閉じます。運転手役の人は、アクセル、ブレーキ、ハンドルを使い分けながら、タクシー役の人がぶつからないように操作します。さらに複数組で行なって、最後までぶつからないようにします。

これは、相手への信頼を高める訓練。

劇中では、時々、セリフがとんでしまうことがあるそうなのですが、相手が助けてくれることもあるそうです。つまり両者の信頼関係、自分のセリフがとんでも相手が助けてくれる、また相手のセリフがとんでも自分が助けてやるぞ!

という絆を深めることができるそうです!

さて、そんなシアターゲームですが、進行役が上手でないとなかなか難しく、古川さんは、抜群のかじ取りで、流石という感じでした!

私はシアタゲームは初めてだったので、どうすればいいのか戸惑ってると、「失敗しても大丈夫ですよ~ 気楽にいきましょう!」と和やかムードに。

皆さんが慣れてくると、「みんなでちょっとずつ早くしていきましょう!それでは1.5倍速を目指して!」と段々と白熱する展開へ!

手裏剣に関しては、どんどんと速度が上がっていき、本当に忍者なみのスピードになりました!!

シアターゲームのあとはほっと一息、くつろぎタイム

身体と頭をしっかりと使ったので、甘いものを食べてガソリン補給!

そして後半戦は、アントン・チェーホフの「かもめ」第四幕をリーディング!

「かもめ」の第四幕は、心労で少し気が触れてしまったニーナとそのニーナを4年間思い続けたトレープレフのやり取り。私はトレープレフの役で台本を。シアタゲームのおかげかトレープレフへ、スッと感情移入し、ニーナを思い続ける一人の青年になった気がしました。

ニーナ役の皆さんもとても上手で、ある時は笑い、ある時は泣き、まるでクルクルスイッチが切り替わるように違う顔に。古川さんも

「いいですね!皆さんから様々なニーナが感じられます。素晴らしい!」と絶賛!

特に同じセリフをいろんな方が読のは、とても新鮮で、「なるほど!こんな解釈もありなのか」とついつい関心してしまう私でした。気づけばあっという間に3時間!

記念写真!

私はなんとセンターへ!緊張のあまり顔がめっちゃこわばってます!!帰りはあいにくの台風でしたが、心が晴れ晴れしたまま帰路につく私なのでした。

参加者の皆さん、古川さん、本当にどうもありがとうございました!

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