7/14(土)シナリオクラブの教室内で、読み聞かせ「吉備津の釜」と4人芝居「ワンダーガーデン」の合同発表を行ないましたー!
両作品とも、羽子田洋子さんの演出でした!ご来場の皆さま、誠にありがとうございました。
まずは「吉備津の釜」。
「吉備津の釜」はご存じ、上田秋成「雨月物語」収録の一つ。それを、現代語訳で読み聞かせ!
羽子田さんが語り部に課したのは、「噂話好きのおばさん」設定。
会員さんのキャラとは全然違ってて、「イッヒッヒッヒー。話してやろうか」みたいな、ちょっと下世話っぽさを醸し出しつつ、人好きな感じのキャラで、会場の注目を一点に凝縮させてくださいました!
色欲の強い主人公の正太郎は、浮気相手と蒸発。正太郎に裏切られた、妻・磯良(いそら)は病の床に臥す。やがて浮気相手の袖(そで)は、物の怪に憑りつかれて命を落とす。正太郎が袖の墓参りをしているときに出会った女に導かれていった先には――
物語が進んでいくにつれ、正太郎、磯良のほかにもさまざまな人物が登場してきますが、それぞれ演じ分け、会場中をゾワゾワさせていき、クライマックスでは、ゾワゾワMAX!!!!!
終わってから、「こんな怖い話だと思わなかった」「鳥肌が立った」「夏にピッタリ」などという感想をたくさんいただき、スゴイスゴイと、大絶賛を得ました!
まさに、会員さんと羽子田さん「してやったり」!いやー、読み聞かせ、深い!
そして、「ワンダーガーデン」。
このお芝居は、4人の男性と4人の女性が出てきます。もともと、それを一人二役、男性女性一人ずつ演じる(演じ分け前提の)構成となっています。
こちらの4名は、メイキングクラス歴も長く、ご自分たちでこれをやりたい!と言って持ち込まれたものです。念願かなっての上演でしたので、思い入れもあったことと思います。物語は、明治末期から大正にかけての20年間。テーマは「大正ロマン」。
庭園が見事な邸宅に暮らす三姉妹。その長女の夫となる海軍少尉には妹がいて、三姉妹とその義理の妹は、意気投合し、生涯にわたり仲の良い四姉妹となります。海軍少尉のほかに、姉妹の恋人や結婚相手が登場するのですが、それも四姉妹の役者が演じます。
これは場が変わるごとにポンポンと役が入れ替わっていくのですが、衣裳そのものは変えず、スカーフを纏ったり外したりして演じ分けていきます。でも、キャラが全く違うので(演技力!)、観てすぐわかるようにできてました!
ここに登場するのは、上流階級な人たちなので、政治活動に傾倒したり、化粧品を開発したり、飛行機を乗り回したり、と非常に時代の先端を走る女性たち。そのなかで、長女だけは保守的で真面目一辺倒だったのですが、終盤、夫を相手にクーデターを起こしたりして、四姉妹とも波瀾万丈な人生を歩み、それを凝縮して見せてもらえて、お客様も大満足で、拍手、拍手、拍手喝采でした!
そして、上演を終えた舞台で、打ち上げ会ーーー!!!
カンパーイ!
清家さんも来てくれましたー!
やり終えてホッとした笑顔と、羽子田さんを囲んで演劇論を交わす宴は、しばし続くのでありました。
皆さま、次にお目にかけることができる機会は、10月の大発表会になります!
(詳細はまもなくお知らせできると思います!)
その時またお会いいたしましょう!