3月リーディングパーティ「文学座・山本道子さんと『女の一生』を読む!」

3月17日、日曜日。たとえば大学を受験する人が、入る入らないにかかわらず、東京大学を意識するのと同じように、演劇を志す人にとって、入る入らないにかかわらず、意識したことがあるのが「文学座」ではないでしょうか。

ウワサによれば、入団できる確率は何百倍で、「東大に入るより難しい」と言われています。そんなエリート・オブ・エリート「文学座」の方を、いつかリーディングパーティにお招きしたいと思っていたところ、12月に羽子田さんと、『トロイアの女たち』で共演されていた、山本道子さんが、来てくださることになりました!カンゲキ!!!

シナリオクラブの会員さんにもファンの多い「文学座」。会員さんたちも口を揃えて「あの人たちは本当に上手いよね」っておっしゃいます。リーディングパーティをお願いするにあたって、羽子田さんと一緒に、吉祥寺のシナリオクラブへ来てくださった山本さんは、とっても気さくで優しくって、舞台で観る山本さんも素敵だけれど、普通のときの山本さんもとっても素敵な方で、お会いしてすぐ大好きになりました

・・・と前置きが長くなってしまいましたが、何を読んでくださるかを決めるとき、まず候補として名前が挙がったのは、代表作とも言える『女の一生』でした。

杉村春子さんの当たり役で、30年以上演じられ、その後、平淑恵さんに引き継がれ、近年は江守徹さん演出により再演もされた作品。戦争によって孤児となった少女が、とある実業家の女中となり、見込まれて長男の嫁となり、やがて実業家の才能を発揮し、一家を支えていくようになるのだが・・・

山本さんのリーディングパーティは、まずはウォーミングアップで「外郎売」から。読み合わせは、「話は知ってて当然でしょ」って感じは一切なく、舞台の様子や、登場人物を丁寧に説明してくださったり、「ここが有名なセリフよ」って教えてくださったりしました。「ト書き読むわね」と言って最初のト書きを読んでくださったとき、空気がギュってなって、トリハダものでした!途中、杉村春子さんのエピソードを教えてくださったり、参加されている会員さんを「上手い、上手い」と褒めてくださったりしながら、優しくみんなを『女の一生』の世界へ連れていってくださいました。

読み終わると、「いい話でしょ」と言ってニッコリ。そして、「みんな上手いからずっと続けてね」そして会員さんのサイン攻めにも「サインなんかないのよ」と言いつつ、お一人おひとりに書いてくださいました。本当に、ありがとうございました、山本さん!パーティというのにふさわしい、とっても素敵なリーディングパーティでした!!!


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