第20回読売演劇大賞―蜷川幸雄氏が受賞!

2月4日、『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』の東京公演・千秋楽の次の日、素晴らしいニュースが飛び込んできました。第20回読売演劇大賞を蜷川幸雄さんが受賞されました!おめでとうございます!!!!!

受賞対象となった作品は、2012年11本もの高い水準の作品を世に送り出したなかから、「2012年・蒼白の少年少女による『ハムレット』」と、『シンベリン』ですって。

『シンベリン』は、シナリオクラブ・チーフメンター・清家栄一さんもご出演されていました。よって、わたくしも、観に行かせていただきました!わたくしが申し上げるのもなんですが、『シンベリン』は本当に、本当に面白かったです!お腹がよじれるほど笑えましたし、お一人おひとりの演技も本当に素晴らしくて、何より、お話がものすごーーーく分かりやすかったです。演劇って、面白いなあ!って改めて実感しましたし、ロマンス劇という難しいカテゴリーを、よくぞあそこまで面白くしてくださいました!と感激しました。シェイクスピアの本場、ロンドン公演も大絶賛だったみたいですしね!

大竹しのぶさん、阿部寛さん、吉田鋼太郎さん、鳳蘭さん、勝村政信さん、浦井健治さん、瑳川哲朗さんも本当に素晴らしかったのですが、そのときなんといっても、窪塚洋介さまがーーー素敵すぎてやられました!(あっ、もちろん清家さんの次に・・・)是非また蜷川さんの舞台で観たいです!

残念ながら、『ハムレット』のほうは見逃してしまいましたが、シェイクスピア通の方が、今まで観た『ハムレット』のなかでいちばん!とおっしゃっていたので、これもまた素晴らしかったのでしょう。

途中の有名なシーン「To be , or not to be 」のところで、こまどり姉妹が登場したんですよね!その見せ方の落差で、よけいにハムレットの純粋さ、繊細さ、透明感・・・、みたいなものが観る人たちの心に届いたのではないでしょうか。

今は、さいたまネクストシアター次回公演、「2013年・蒼白の少年少女による『オイディプス王』」の稽古中の蜷川さん。ギリシャ悲劇の定番とも言えるこの作品、過去に蜷川さんも何度か演出されてきていますが、同じやり方は使わないのが蜷川さんだと思うので、どんな作品になるか、本当に楽しみですね!本当に、才能があふれて、尽きることなく、次から次へと人を喜ばせてくださって、ただただ尊敬です。ちなみに蜷川さんの埼玉関連の受賞はこのように ↓
(埼玉芸術文化振興財団ホームページより)

■大賞・最優秀演出家賞
蜷川幸雄(『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』、『シンベリン』)

■優秀作品賞
さいたまネクスト・シアター第3回公演『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』

■優秀女優賞
大竹しのぶ(『シンベリン』他)

■優秀スタッフ賞
中西紀恵(『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』の美術)

皆さま、本当におめでとうございます!
これからも素敵な舞台を創っていってくださいね!

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