シナリオクラブ臨時アドバイザー・青山達三さんが
INNOVATION OPERA(革新的なオペラ)
「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」
〈2018年4月21日(日)13時~/17時~ 東京文化会館・大ホールにて〉に出演されます!
世界的指揮者・西本智実さんが、音楽(歌手・合唱・オーケストラ)と演劇とを融合させ、能の題材である「卒塔婆小町」を、総合芸術舞台としてプロデュース。「ストゥーパ」とは、サンスクリット語で「卒塔婆」の語源だそうです。
演じるのは、従僧役・青山達三さんのほかに、小野小町(を名乗る老女)を演じる佐久間良子さんと、僧を演じる、中山優馬さん。
あらすじ
能の「卒塔婆小町」のあらすじは、諸国を修行している僧侶たちが、旅の途中で、卒塔婆に腰かけている乞食の老婆と出会う。仏を粗末に扱うとは何事か、と僧侶が説教をするも、逆に論破してしまうその老婆は、自分は、かつてその美貌と知性で多くの殿方たちを虜にしてきた「小野小町」だと名乗る。その中でも深草少将は、特に小町に想いを寄せ、熱心に百夜通いをしていたが、九十九夜で亡くなってしまう。その深草少将の怨念が、今も小町に憑りつき、小町は狂乱のうちに百夜通いを再現してみせるのだった――
以前シナリオクラブでも公演してました。
ちなみに、シナリオクラブ舞台でもやったことがある、三島由紀夫作「近代能楽集」のなかの『卒塔婆小町』は、「小町」と名乗る乞食風情の99歳の老婆が、自分の若い頃を語ってみせるうちに、「自分を美しいと言った男は、みんな死ぬ」と言う。若い詩人は、最初は笑っていたが、幻想の世界に引き込まれ、だんだん老婆を美しいと思うようになっていく。そしてとうとう、「君は美しい」と言ってしまう。それから「僕は又きっと君に会うだろう、百年もすれば、おんなじところで・・・」と言って息絶える――
どちらも時空を超えて繰り広げられる愛憎の世界ですが、能のほうはやや宗教色が強くて、三島さんのほうは官能的な世界観、って感じでしょうか。どちらも、スケールが大きいお話ですから、オペラで表現したら、きっともっとスケール感が増して素晴らしいでしょう。
青山さんは、青柳的には、僧侶を演じさせたら日本一と思っているので、登場とともに、ググっとその世界に引き込んでくれるに違いありません。1日しか上演されないのが残念ですが、ぜひぜひ、ご覧ください!お楽しみにーーー!!!