シナリオクラブのメンター、文学座の中村彰男さんの次回作。
アトリエ公演「冒した者」
作=三好十郎
演出=上村聡史
2017年9月6(水)~9月22日(金)
信濃町・文学座アトリエにて
中村さんに聞いてみた
「三好十郎」と聞いて、「あっ、清水邦夫さんの『楽屋』に出てくる『斬られの仙太』を書いた人だ!」と思って、中村さんに、「えー、じゃあ、殺陣とかあるんですか?」とバカな質問をしたわたくしです。「ああ、そういうのも書いているねえ。でも、これには出てこないよ」とサラッと中村さんに否定されました。
三好十郎さんは、ほかに、「浮標(ぶい)」とか、「炎の人 ~ゴッホ小伝」なども執筆されてます。そういえばシナリオクラブでも読まれているし、かつて長塚圭史さん主宰の「葛河思潮社」でも演じられた題材だったのですね (;^_^)あー、お恥ずかしい!知らなかったとはいえ、とんだ赤っ恥をかいてしまいましたーーー(”◇”)ゞ
あらすじ
それはさておき、(その後、ちょっと調べてみました)これは1952年に発表されたもので、「戦後の混乱」をテーマにした長編戯曲。
東京郊外、空襲で焼け残った、とある屋敷に、9人の人間が平穏に暮らしていた。そこに「須永」という青年が訪ねてきた。彼の素性が明らかになるにつれ、住人たちの人間模様があぶり出され、その関係性が崩れていく——
というようなお話だそうです。
調べてみたら、青空文庫でも読むことができました。(まだ読んでませんが・・・)またその中に、「『冒した者』について」という、ご自分の戯曲について解説している文章もあって、この戯曲に関しては、「演劇的な約束や大前提を投げ捨ててしまった」と書かれていて、すごくそそられました。
中村さんは、医師の「舟木」というお役だそうです。今までは、素の中村さんを知らなかったけれど、これからは普段の優しい中村さんとのギャップも楽しみの一つになりそうです。皆さまも、文学座アトリエに行きましょーーー!!!あっ、でも上演時間4時間だそうです (^^ゞちょっと覚悟が必要そうですが・・・