スタッフの竹森です。
みなさん、映画や音楽情報が掲載されていた雑誌「ぴあ」をご存知かなと思います。
残念ながら2011年に休刊してしまいましたが、なんと2018年11月29日にスマホアプリとして雑誌「ぴあ」が復活しました!!
雑誌「ぴあ」、アプリで復活 休刊時「戻ってくる」、ファンとの約束守る
ダウンロードすると、及川正通さん手掛けるおなじみの「ぴあ」らしいイラストが出てきます。
最初に「ぴあニスト」いわゆるニックネームを設定するとスタートです。
ただ、この「ぴあ」のアプリ、App Storeで結構厳しい評価を受けていました。
新しいアプリで、「ぴあ」の復刻ということで、話題になったのに、何故だろう?
実際に使ってみると原因がわかりました。
・アプリは慣れが必要。
早速アプリを使ってみたんですが、
おお?なんだこれは?となる仕様でちょっと面食らってしまいました。
赤文字で囲った部分が、横スライドできる箇所です。
でも何故か横スライドが三つもあるし、全部別の役割になっているっぽい・・・
これ三段階の階層の構造になっている上、それぞれ独自の横スライドが存在しているそうです。ややこしい・・・
左からドロワーメニューを引き出してメニューを出すオーソドックスなユーザーインターフェース(UI)だったテスト版に対し、複数のコンテンツに対し利便性アップや動作の簡略化を図り「チャンネル的UI」として独自のナビゲーションUIを開発。
テスト版はダウンロードしていないのでわからないのですが、独自のユーザーインターフェース(操作方法、以下「UI」)でこの仕様になったそうです。
2011年に休刊した「ぴあ」を懐かしんでいる層って、少なくとも7年以上前は「ぴあ」を読んでいた層なので、30~50代だと思います。
スマホを使っているとはいえ、独自のUIに抵抗なく使えるようになるのでしょうか。
実際に触った感想を聞いてみました。
・感想「今のテレビの操作方法に寄せている気がする。」
上記はNETFLIXの操作画面
操作性の良し悪しは置いて、この操作方法は今のテレビの操作に似ているそうです。
つまり現在のテレビを観ている層に対して、「テレビと同じ感覚で操作してほしい」ためにこのUIに行きついたのかなと。
ただ僕個人の意見としては、もうちょっと使いやすく、それこそみんな使っているLINEに近いUIでもよかった気がします。
独自のUIって覚えるのに労力がかかるのが難点なんですよね・・・
「ぴあ」を雑誌で読んでいた方も「ちょっと使いにくい」って声もちらほら聞こえました。
しかもアプリ内は3段階の構造なので、かなり迷路になりやすい。
奥のページに入ると横スライドが消えてしまう。なぜなんだ・・
・検索のレスポンスが妙に遅い時がある。
「演劇」や「新宿」みたいな広いワードを入力した時限定なのかもしれませんが、時々検索がものすごく遅い時があります。
また、「舞台 検索」で検索をかけてみても、映画がでてきたり、検索機能がイマイチ。
雑誌のワクワク感と検索のしやすさは両立してほしいなと個人的に思います。
・雑誌のようなワクワク感は健在。
ただし、良いところもあります。
ランキングは映画、歌舞伎、音楽、アートなど、なんでも色々混ぜてあったりするのは好感触でした。
ネットは情報を取りに行く必要があるので、「ぴあ」アプリのように色々なものが入ったランキングなら、興味がなかったものでも「これ、何だろう」って目に入る機会が増えます。この辺りは雑誌「ぴあ」を意識したものかなと思います。
「ぴあ」のアプリのコンセプトに
インターネット検索と異なる、エンターテイメントとの偶然の出会いと発見
と言っており、この辺りも「雑誌のワクワク感がある」「初めて知ったこともあった」という感想もあり好感触でした。
・水先案内人システムが良い
「水先案内人」という、専門家が作品を紹介してくれるシステムがあります。
アートやクラシックなど、ちょっと疎くて何を観ればいいかわからない時、水先案内人というシステムを使うことで、何を観に行けばいいのかがわかるシステムはすごくいいと思います。
疎いと、まず「何見ればいいんだろう」ってなりますからね。そこで詳しい人が「オススメだよ」って教えてくれれば、自分で探すよりも良い作品に出合えたりするんじゃないかな。
まとめ
まとめると
・ボタン配置や使い方は慣れるまで大変
・検索機能がイマイチなので、観たい公演が決まっている場合は探しにくいかも。
・色々な情報が集まっているので、知らない情報を手に入れやすい
・エンタメの情報収集として、結構役立つかも。
情報の量がかなりあるので、エンタメ情報を知るアプリとしてとても良いと思います。
ただし検索機能とUIがイマイチなので、そのあたりはアップデートを期待するしかないのが現状です。
今度のアップデートで使いやすくなれば、エンタメ情報アプリとしては良いのではないかと思います。