スタッフ竹森です。
2016年、VR元年と言われて早数年。ちょっとずつVRが浸透してきています。
ちなみにVRというのは何なのか。
バーチャルリアリティ
仮想現実感,VR(virtual realityの略)とも。コンピューターグラフィックス等を用いて現実には存在しない3次元空間を作りだし,視覚,聴覚,触覚等人間の五感に臨場感を与え,あたかもその中にいるような疑似体験をさせる技術。映像を映し出すゴーグル(アイフォン)と手足の動きをコンピューターに伝えるデータグローブを身につけることにより,映像の中に人間が入りこみ,手足の動きに応じて映像中の物体や空間が変化する。ゲームセンター用の機器やトレーニング用のシミュレーションなどに利用される。また,人間にとって危険な原子炉や火災現場にロボットを送りこんで操作することや,医療分野では細胞レベルの大きさのマイクロマシンを用いた手術などへの応用が考えられている。
つまり、360度ディスプレイを身に着けて、あたかもその世界に入ったかのように体験できるのがVRです
こんなディスプレイつけます。
僕もVRを体感したことがあるのですが、ものによってピンキリです。没入感がすごいものだと乗馬体験VRで落馬しそうになったり、建物からおっこちるVRで恐怖を覚えたり・・・。
もし体感型のすごいVRに行きたい場合は新宿でやっていたりします。
さて、前置きが長くなりましたが、観劇にもVRが出ているのをご存知でしょうか。
・VR観劇を体感してみた。
2.5次元舞台、「刀剣乱舞」からVR視聴が配信されています。
以前から「生舞台の魅力ってどうやったら伝わるのだろう」→「VRにすれば、生舞台の魅力がかなり伝わるんじゃないか!!」と考えていたので、早速購入して、視聴してみました!!
今回見た作品は、刀ミュの三百年の子守歌。
用意したのはこれ。
VOX PLUS 3DVR スマホを仕込んで閲覧するタイプのゴーグルです。
重さは408g まあ、そこそこな重さです。
ちなみに、この舞台、生でも観に行っているので、VRとどう違うのかを描いてみました!!
1.DVDなどの映像よりも自由に見える。
VRの大きなメリットがこれ!!自分の見たいものが見える!!
舞台をビデオカメラなどで撮ったものを観ると、演技が大げさに見えてしまったり、少し違和感を感じることがあります。
これは、舞台俳優の皆さんが教えてくれたのですが、「舞台では、視線誘導をおこなったり、すべての観客に伝わるように演技する」とのこと。ところが映像には映像に基づいた小さな演技があります。つまり、舞台と映像には違う手法を求められるのですが、舞台の手法を映像にそのまま持っていくために起きる違和感だそうです。
VRでは、そういった違和感をほとんど感じなく、観劇しているみたいでかなりいい感じ!!
2.ディスプレイがちょっと重い
408gプラスiPhone8なら150gを頭に着けているので、さすがに重い。
観劇って、大体1時間半や2時間くらい。長い時は3時間なので、これをつけて観劇していると、段々重さを感じてきます。
途中で休憩すればいいんですが、観劇って没入感が重要で、せっかく世界観に入っているのに、途中で中断するのもな~と思っちゃいます。もうちょい軽くなってくれたらうれしい。
3.視野角と解像度がもうちょっとほしい。(スマホ限定かもしれない)
これはスマホだけの問題だったらごめんなさい・・・
どうしても解像度がもう少し欲しいのと、視野角(いわゆる目の端まで見えない)の問題で舞台の端から端まで目でとらえきれないんです。
スマホ視聴では舞台袖が見えない。
正常な人で、片目では鼻側および上側で約60度、下側に約70度、耳側に約90~100度と言われている。両眼がほぼ平面の顔面上にあるため、両目で同時に見える範囲が広い(左右120度)代わりに、両目が顔の左右に付いている他の動物と比べて総合した視野は広くない(左右180~200度)。
調べてみると人間の視野って意外と広い。なんとなく誰かが出てきたな~とか、舞台を見ていると、意外と見ていたりするので、はっきりと分からなくても、なんとなく舞台袖から人が出てきたのが分かるくらい、ディスプレイの視野が欲しいところ。
・VR観劇の未来はどうなのか
まとめると
1.観劇の没入感がすごい
2.ちょっと重い
3.もうちょっと解像度と視野が
VR観劇はこんな感じです。僕個人としては、DVDの映像で舞台でみるよりも、VRのほうが生観劇に近いなと思いました。
問題となる、2.と3.は、今後、機器の発展で解消されそうな気がします!!
そう考えると機器の発展で限りなく、実際の観劇に近くなっていくと思います!!
・VR観劇と生舞台は同一となるか
実際の観劇とVR観劇が限りなく近似値になったとしても、やっぱり最後には超えられない壁があるんじゃないかなと。
ラーメンで例えると、有名店のラーメンと有名店の味とほぼ一緒のカップ麺みたいな埋められない差はありそう。
あの有名店に行って、わざわざ並んで、店主が作ったのを食べたという体験。観劇でも同じように、わざわざ劇場に行って舞台のキャストと時間を共有した時間、ファンと一緒になった空気感、キャストがこっちを見てくれた体験。生で何が起こるか分からないかもしれないとうドキドキ感など。
そういった部分は、VRではどうしても超えられないような気がします。
とはいえ、VRで観劇して、「これ面白かったな!!」という作品は、劇場に観に行ったら、もっと面白くなるんじゃないかなと思うので
「ちょっとVRで見てみよう」「面白かったから今度は劇場に観に行ってみよう」みたいな新しい入り口になってくれるんじゃないかなと。なので今後、VR観劇がもっと普及してリーズナブルになってくれるのを願うばかりです。