スタッフ竹森です!
みなさん、動画作ってますか!!
これ、シナリオクラブのPV動画で、2018年の年末から年始に会議しながら頑張って作成。
メンターに監修してもらったり、会員さんに協力してもらったり、色々考えて試行錯誤の末にできた作品。
出来上がった後は、会員さんやメンター、スタッフからの評判はとても高く、すごくシビアな永江先生からも「まあいいんじゃないかな」と言ってくださいました。
動画の中でモノクロの日常と、お芝居をやっているときの色鮮やかな世界の対比、舞台に立つ高揚感、観客からの拍手などなど表現できた!!と思ったし、作った時は、「この動画って、演劇を表していて、こういうのいいよね~」って感覚でした。
・インスタグラム広告として投稿
Instagramの動画広告って、Instagramを縦にスライドする途中に出てきます。
こうやって、縦にスライドしていると、時々、動画が流れてくるのがあって、それが広告だったりします。
ここに配信する動画広告を今回作っていたのです。でも、ここに配信して観てもらうには、普通に動画を作るだけではなく、たくさんの仕掛けが必要だったのです。
そうとも知らずに「よっし!!これならInstagram広告としてもいける!!」と、投稿したのですが、目論見と構成が甘かった・・・。
結果として、
3秒しか見てもらえなかった!!
構成や出来は良くて、シーンなどもよかったはずなのに、広告としては….。何故!?って。
立ちはだかる動画作成の壁。動画作るのってとんでもなく難しい・・・・。ぶっちゃけ舐めてました・・・。
世の中の映画監督さん、神です。予告編なんて、3秒で引き付けてワクワクするものが作れるなんて、神の所業でしかない。
Youtuberさん、「編集できればYoutuberになれるな。」みたいに舐めててすいません・・。
脳味噌の最後の一滴まで搾る勢いで考えて、動画編集しているんだって、痛感しました・・・。
ここからは、「広告としてどうすればよいのか」というお話です。
1.「何が問題か」
問題その1、「3秒しか見てくれない」
最近のInstagramって、データ観れるんですよね。
データを分析すると、動画を見た人はそれなりに居たのですが、みんなが大体3秒くらいで観るのを止めてしまったんですね。
最後まで見た人が、観た人の3%・・・
グラフにすると差が歴然としてて、心が痛い・・・
何故、3秒しか見なかったかというと「最初の3秒で何の動画かわからなかった!!」ので観るのをやめたわけです。
最初の3秒って、「キーボードカタカタシーン」「謝っているシーン」
改めて動画を見てみると、初見の人がこれだけ見て、「演劇を学ぶところね!!」ってわかったらものすごい洞察力です。
前述の、Instagramの仕掛けとして、一瞬で分かるもの、目を引くもの、そして面白そうなものを作らないと見てすらもらえない・・・。
そう考えると、今回の動画のように、時系列で始まり、白黒で謝るシーンからスタートは「やらかしてしまった」らしい・・・
ちなみに、自分でやってみるとわかったのだけど、インスタは文字ほとんど読まなかった・・・
問題その2、「楽しそうじゃない」
今回の動画構成は、「序盤は怒られながらだけど、舞台や拍手との対比でだんだん盛り上がっていく」感じで作ったのですが、
「一生懸命やっているのは伝わるけど、楽しそうじゃない。見てて大変そう。これで一緒に楽しみたい?」
と永江先生にはっきり言われてしまいました・・・。
「日常と舞台の対比」で作ってみたのですが、見方によっては、「練習と本番の対比」という風にも見えちゃう・・・
「こんなに苦しそうな練習っぽい教室で一緒に演劇しますか!?」
と、厳しい・・・・
重要なのは、「楽しいので一緒にやってみませんか!?」を伝えることだったので、「辛そう」となると、大体の人が避けちゃう。僕だって「これから地獄のようなしごきが待っているぞ!!」と言われたらちょっと戸惑う・・・。
(※注意、シナリオクラブはとても楽しいところですよ!)
ところが、当時の僕は「やった!!名作ができたぞ!!これならいける!!」と思いこんでしまったのです。
問題その3、「作って終わりにしちゃった・・・」
広告の難しさは、「作って、納めて、はい終わり」じゃないんですよね・・・。
細かく色々なデータを取りながら、「ここはどうだったか」「あれはどういう反応がでたのか」って細かくチューニングをやるべきだった。ところが、「どうやればいいのか分からん・・・」「どういうデータを取るべきなのだろう」みたいなあわあわした感じで、投げっぱなしになりました。めちゃ危険です。
投げっぱなしだと、失敗に気づくのが遅れるし、「何がいけないのか」を生かせなくなる。
当たり前ですが、ものすごく重要です。「もっとちゃんと反応を見ながらやりなさい!!」とものすごい勢いでお説教を受けました・・・。
2.「どうしてアクセスが少なかったのか」
理由その1「あまり考えず、TVやYoutubeのCMを参考にした。」
「TVやYoutubeって、動画や番組の間にCMがあるでしょ!それを観るために、しぶしぶCMを最後まで見てくれるでしょ!!」
と第一声で怒られました。その通り。ごもっともです。TVやYoutubeって、番組があってのCMなので、多少つまらなくても、長くても、とりあえず見ちゃうんですよね。
それに比べて、Instagramの動画だと、「つまらない」「関係ない」と思われたら1~2秒でスライド。ネット広告ってシビア・・・
つまり、InstagramとTVCMって似てるように見えて、作り方が全く違うんです。
にも拘わらず、YoutubeとTVCM、Instagramのそれぞれの文法が違うことを理解せずに参考にしたので、失敗につながったのです。
理由その2「尺が短いのに詰め込みすぎた」
TVCMを参考にした時に、ついつい自分たちが好きな、「感動的なCM」を作ろうとしちゃったんです・・・
でもよくよく考えると、感動的なCMって、起承転結をちゃんと作るために、尺がいるわけです。
かの有名なピアノ教室、東山堂のCMなどを見てみると、再生時間が3分以上。
Instagramの中に3分のCMが入ってたら長いと感じる。Twitterですら3分を超える動画は、ほとんど見たことが無いよ・・・。
3分の中にドラマを詰め込むのと、22秒の中にドラマを詰め込むのと、全然違います。ほぼ1/10の長さ・・・
30分のドラマでも、3分に圧縮されたら、ほぼダイジェスト版です。それで感動はちょっと無理がある。
結果として、「尺足らないけど、雰囲気でごり押しできるか!?」みたいな作りになり、それが失敗の原因でした・・・。
理由その3「客観的な視点が欠けていた。」
大失敗と言っているこのCMですが、冒頭の通り、会員さんや、メンターさんやスタッフにはとても評価が高かったのです。
何故なら、みんな「シナリオクラブがどういうものか」を知っているから。
シナリオクラブを知っている前提で見てみると、結構いい動画なんですよね。
でも、今回のPRは、「シナリオクラブを知らない人向け」だったので、そこに大きなズレが生じたわけです。
そしてそのズレに気づかないまま、「こりゃいけるぞ!!」ってなってしまったのが敗因。やってしまったわけです・・・!
その慢心と油断が、前述の投げっぱなしに繋がったというのもあったなとしみじみ・・・
まとめ
というわけで今回は
・3秒でわからないものを作った
・楽しそうじゃないものを作った
・作って投げっぱなしになった
その理由が
・TVやYoutubeを参考にして、深く考えずに手法を使った
・尺が短いのに詰め込みすぎた
・客観的な評価が抜けていた
となると次に、改善策として「じゃあどうするか」ってのを考えないけません。
今回の原因と理由を反対に考えると、
・3秒でわかるものを作る。そして最後まで見てもらえるようにする
途中で離脱したら、3秒以上見てもらっても意味ないので・・
・楽しそうなものを作る
一緒にやりたいっていう雰囲気を作らないと意味が無かったり・・・
・作ったらしっかりチューニングする
投げっぱなしダメ!!絶対ダメ!!
そのために
・Instagramの広告を見つつ、TVやYoutubeの「何故受けたか」を考える
Instagramの広告でどう見えるかが超大切。でもTVCMやYoutubeのCMにも引き付ける手法があるので、その「何か」を探す
・短い尺に詰め込みすぎない
尺が短い=余計な情報を入れる余地がないってことですね。難しい・・・
・客観的な評価を行っていく
「知らない人が見たらどう見えるか」この視点が大切。
という感じかな。やっとスタートラインなので具体案はまだまだ。
ここから少しずつ、トライ&エラーで挑戦しながら軌道修正していくしかない・・・!
とはいえ、僕はCMを作ったことはほとんどなく、動画ですら見様見真似で作っている人間なので、我こそは動画作りの達人である!!みたいな人がいたらぜひ話を聞きたいです。Twitterでも連絡をお待ちしております。
今回コテンパンにやられたので、次こそリベンジだ!!と息巻いています。