演劇と企業研修やセミナーは、ものすごく相性がいい!その理由はここにある!!

スタッフ竹森です。

今日は、演劇の企業研修についてのお話です。

以前、秋の演劇研修で、短い時間ですが、渡された台本の練習をして、チームの結束や連携力を高める、まさしくチームビルディング的な要素満載な研修を行いました!!

秋の「演劇をつかった社員研修」に参加してみた。

結果として、すっごい盛り上がったし、社員さん同士で、新しい一面が見られたとのことで大好評でした!!

というわけで演劇と研修って、ものすごく相性がいいのではと思っています。

その前に「企業研修って、今どういう市場なのか?」をざっくり調べてきました。

産労総合研究所によると、

教育研修費用総額の2017年度の予算額は7,703万円、実績額は6,733万円、2018年度の予算額は8,017万円で、前回調査と比較すると、いずれも3年連続で増加
従業員1人当たりの2017年度実績額は38,752円で、前回調査より1,575円アップ。2018年度予算額は47,138円。

と、全体的に企業研修にかける費用が増えていますし、頻度も増えています。

ここから見ると、企業研修は、OJT指導教育も含めて、新入社員教育にめちゃくちゃ力を入れてました!!

この目的は、おそらく「新入社員を即戦力にしよう」というより、離職率の低下目的かなぁと思っています。

何故なら、いまは人手不足が凄まじい。

人手不足の現状

人手不足と叫ばれているけど、結局、何が起こっているのかざっくり調べてみました。

厚生労働省職業安定局より引用

上記のデータから、産業別の新規求人数は右肩上がり。

少子化により、働き手の絶対数は少なくなっているのですが、それにしても企業の求人数がめちゃくちゃ上がってます。

この裏には、今まで10人でやっていた仕事を8人にして、さらに退職者が出て、限界が来たから求人をかけざるを得ない・・・みたいな話です。(諸説あり)

本題からズレてしまうのだけど、とにかく人が足りてないのが現状。年代別に見てみると、

① 34歳以下では、産業・企業規模にかかわらず、入職率が高く、我が国では、若い内に入職し、その企業に勤め続けるようなスタイルが確立している。ただし、若い世代では、離職率も高く、こうした年齢層が転職等を通じた適職選択過程にあるものと考えられる。
② 35-59歳では、人手不足産業の中小企業ほど積極的に採用している。ただし、離職率も同様に高いため、人材の確保(人材流入)にはつながっていない。
③ 60歳以上の層でみると、定年制や退職金制度の存在により、比較的人手不足が生じていない産業や大企業ほど人材流出が大きく生じている。一方、人手不足産業や中小企業では、高齢者の人材流出の度合いが小さい。

厚生労働省職業安定局「人手不足の現状把握について」より

34歳以下は流入、流出ともに多く、35~59歳の層は流出が多く、人手不足。60歳以上は定年退職での流出。といった傾向があります。

ここから言えるのは、企業にとって「せっかく確保した人材が流出する」ことが一番大変な問題。

日本は、少子化によって、人材の絶対数が減っていくので、人材の確保数をただ増やせばいい問題ではありません。

人材を確保して、なおかつ、定着させていくためにどうするか、というのが課題なのです。

つまり、企業研修に求められるのは、めちゃくちゃ欲張りですが、「人材を定着」させながら「スキルアップ」して、「やってて楽しい」まで求められると思います。本当に大変だけど・・!!

企業研修と演劇は相性がいいのか?

そして、上記のように離職対策となってくると、実は賃金対策よりも、「職場内の環境改善や人間関係の改善」のほうが効果が大きいそうです。

そして、演劇の効果は以前ちょびっと書いたのですが、

シナリオクラブの特徴

要約すると、演劇には、

・自己肯定感の向上

・信頼関係の構築

・コミュニケーションの増加

・表現力の増加

という効果がある。

つまり、社内環境の改善や、企業が求める社員研修やOJTなどは演劇で解決できるかもしれない!!

ということです。

そんな大げさな~!!と思うかもしれませんが、営業だって、素の自分を出すわけではなく、コールセンターのクレーム処理だって、内心は「くっそ~」と思っていても、表面上は出さない。これって全部「演じる」ことに近い。

また、僕は体験済みなのですが、演劇を通すと、一緒に共演したメンバーとの絆やコミュニケーションが深まります。

あの舞台をみんなで作り上げた!!みたいな感じです。

よく山に登って一体感を!!という企業研修を見かけるんですが、それよりも手ごろで、コミュニケーションによる一体感はすさまじい!!

企業の皆さん。演劇をぜひとも研修に取り入れちゃいましょう!!

演劇を研修に取り入れるには?

演劇を研修に取り入れるにはどんなものかと考えてみました。

・インプロスタイル

世の中的に多いのが、インプロと呼ばれる即興劇を使った研修です。

インプロを使った研修は、アドリブに対応するので、応用力がつきやすい。ただし、最初はハードルが高いし、何を題材にしてやるかでいろいろ変わってきます。どちらかというと、個人にフォーカスしたスタイル。

そして、企業でよくやるロールプレイングの手法に似ているので、新鮮味は少ないかも。

・台本を使ったスタイル

台本を使って、劇を仕上げるスタイルです。

全員で協力するので、チームビルディングやコミュニケーション力が養われます。

作っていくうえで、あれこれ議論すれば、それがそのままOJTや接し方になっていく、インプロにはない部分がこの研修にあり。

欠点は、作品作りもかねているので、作り上げるのに時間がかかること。

もちろん、他にもいろいろなスタイルがあると思いますが、大まかに分けたらこの2パターンかなと。

まとめ

というわけで社員研修と演劇ですが、

・空前の人手不足

・即戦力より離職率低下

ここに対して演劇の研修を入れることで、

・社内環境アップ!!

・人間関係アップ!!

そして離職率低下へ!!

という流れが作れれば最高だと思っています。

シナリオクラブでも演劇を使った研修は、いくつものパターンがあるので、いずれHPに乗せようと思っています。

その時は是非とも40年以上、一流の舞台に立ち続けた俳優陣の演劇研修を体感してみてください!

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