大人の趣味といえば、ヨガ?ピラティス?英語?
世の中にはたくさんの趣味がありますが、「私的オススメしたい趣味ナンバーワン」はもちろん演劇です。
何故演劇を推すかというと、演劇のメリットは以前のブログで語ったように、
・自己肯定感アップ
・脳トレ
・声の若返り
・表現力アップ
・感受性アップ
・コミュニケーション力アップ
などなど、メリットがたくさんあります。
健康にも良い影響を与えてくれる演劇。でも具体的にはどうなるの?
脳トレ?声の若返り?自己肯定感アップ?
ってことで、今回のブログは演劇の効果を具体的に説明します。「そんな効果あるんだ」という感じでゆるーく読み流してください。
自己肯定感アップで洗練された自分になる!
自己肯定感がアップすると何が起こるかって?
自己肯定感アップ=自分の事を好きになる、自分を認める です。
日本人は、もともと周りの協調性を意識したり、目立ちたくないという国民性から、自己肯定感が低め。内閣府の調査にも出てます。
自己肯定感が低いと
・自分の意見が言えない
・自分を否定しがち
・自分が役に立っていると思えない
といった負の悪循環スパイラルに。
その結果として、身だしなみや見た目、健康にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
一方で自己肯定感が高いと
・自分に自信が持てる
・社交的になる
・ほかの人から評価されやすくなる
という正のスパイラルに。
その結果、進んで自分磨きしていくように意識が変わっていきます。
ここまで見て、「演劇ってそんなに都合がいいかな?」と思う方も少なくないと思います。
しかし、自己肯定感アップの効果はデータで実証済み。
スタッフ目線で会員さんを見ていると、シナリオクラブで演劇を始めてから、洗練されていく人増えてます。
100%自己肯定感を高めたおかげ!!とまでは言い切れませんが、確実に良い効果はもたらしています。
セリフを言うことは脳トレ。覚えるのはもっと脳トレ
文字を声に出して読む、音読が脳に良いのはみなさんご存じでしょうか。
音読することで、人間の理性的な面を司る、もっとも重要な「前頭前野」が活性化します。この辺りは論文にも書かれてます。
引用:高齢者に対する計算と音読活動の介入が前頭葉機能の活性化におよぼす影響
さて、演劇は文字を声に出して読むだけでなく、そこに感情をこめて読んでいきます。
そして、感情を込めるために「登場人物の心情はどうだろうか」と考えていくので、同時に想像力も養われます。
無論それだけじゃない。セリフを覚えるなら、海馬への刺激が増大。すさまじい脳トレ効果になるでしょう。
さらに、台本を読むだけでなく、立ち稽古(覚えたセリフを言いながら、動作をする)すれば、いくつもの事を同時にやる訓練にもなります。
これって、脳トレで出てくる、作業記憶トレーニング(ある情報を覚えながら,別の作業を行えるように訓練する)と同じなんですよね。
作業記憶トレーニングの効果は、脳トレで有名な川島教授がその効果を実証してます。
興味深いことに,介入前後でトレーニング課題である作業記憶(N─ back 課題)以外にも様々な認知機能が向上することが知られている
動作に加えて、声も出していくので、脳トレゲームよりも、さらに負荷が高い=頭を使うのが演劇です。
脳は基本的に使わないと、どんどん衰えていきます。
しかし演劇をすることで、脳がフル回転する。演劇は脳トレにもってこいでしょう。
声を鍛えて老化を防ごう!
さて、演劇の重要な効果に声の老化防止があります。
声の老化は、声帯の老化。
声帯も筋肉と同じように委縮し、硬くなり、その結果、声が衰えてしまうのです。
この辺りも論文で証明されています。
声の老化は声帯レベル,呼吸機能,共鳴腔レベルで起こり,包括的対処が必要である.声帯のケアと維持は最も重要であり,声の衛生はもとより,積極的な声帯維持のために,歌唱や機能性表示食品である抗酸化食品が効果的であることがエビデンスレベルで確認されてきた.
しかし、この老化は防げます。声帯の老化防止は、発声(声を出すこと)、共鳴(声を響かせること)、呼吸(適切な息継ぎ)の三つを意識した訓練が必要です。
演劇では、なんとこの三つを全部使います。
・相手に声が届くようにするには発声が必要
・相手に意味が伝わるようには共鳴が必要
・セリフをよどみなく言うようには呼吸が必要
演劇は、まさに声を鍛えるにはもってこいです!!
余談ですが、声を鍛えてカラオケが上手くなったという声も聴きました。
まとめ
演劇を始めると
・自己肯定感アップ!!そして自分磨き!!
・すさまじい脳トレ効果!!
・声の老化防止効果がすごい
という良い効果ばかり。
さて、ここまで良いことばかり紹介してきましたが、演劇にもデメリットがあります。
それは、習う場所が少ない!!
ワークショップなどが増え、少しずつ趣味で演劇ができるところが増えてきました。
しかし、まだまだ少ないのが現状。
それ以外だと劇団に入るか、劇団を立ち上げるか、養成所に入るか。
どれもプロを前提にしているので、のびのび芝居ができるわけではなく、プロになるという目的に向かっていきます。
しかし、「プロになるため」「オーディションに受かるため」ではなく、あくまで趣味として、好きなように演劇をすることって重要だと思います。
カラオケだって、カラオケが発明される前は、歌うことは一般的じゃありませんでした。
カラオケができたからこそ、歌うのが一般化されてきたのです。
そして実際に演劇をやると、声がでるようになるし、自己肯定感は上がるし、脳みそもめちゃくちゃ使います。そしてめちゃくちゃ楽しい。あとは痩せたり、姿勢がよくなったりすると完璧。
ジムやヨガが、体の筋トレなら、芝居は心の筋トレですね。
まだまだ一般化まで長い道のりがある演劇、シナリオクラブも、演劇のカラオケ化するために頑張ります。
というわけで、大人の趣味に、演劇なんていかがでしょうか!