こちらはシナリオクラブのオススメ台本リストページになります。
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あ行
アルジャーノンに花束を
知的障害を持つ青年チャーリイは、かしこくなって、周りの友達と同じになりたいと願っていた。他人を疑うことを知らず、周囲に笑顔をふりまき、誰にでも親切であろうとする、大きな体に小さな子供の心を持った優しい性格の青年だった。
赤シャツ・殿様と私
漱石の『坊ちゃん』の敵役赤シャツを、気の弱い、気配りの多い近代日本の知識人に仕立て直した野心作『赤シャツ』。明治維新で、個としての自己を知った殿様の悲哀と諦念と開き直りを描いた『殿様と私』。
秋元松代 常陸坊海尊/近松心中物語/元禄港歌
東北の民間伝承を背景に、孤児となった少年の懴悔と救済の生涯を描く芸術祭賞受賞作『常陸坊海尊』。近松門左衛門の世話物三篇を脚色し、あてのない逃避行へと向かう男女二組の行く末を描いた『近松心中物語』。元禄時代、播州の港町で大店の人々と盲目の女芸人たちの運命が絡み合う『元禄港歌』。方言の豊かなうねりとリズムを駆使し、古典と現代を融合させた戦後を代表する劇作家の傑作三篇を収録。
オイディプス王
危機に瀕する都市国家テーバイを救うためオイディプス王は神託を請う。結果は、「先王ライオス殺害の犯人を罰せよ」だった。真相が明らかになるにつれ、みずからの出生の秘密を知ることになる彼を待ち受けていた運命とは?後世の文学、思想に大きな影響を与えたギリシャ悲劇の最高傑作。
おかしな二人
妻と離婚したずぼらな性格のスポーツ記者、オスカー・マディソンの部屋に、彼のポーカー仲間で几帳面な性格のニュース記者、フェリックス・アンガーが「妻に逃げられた」と転がり込んできた。ニューヨークの同じ部屋に住みながら性格が180度違う2人が巻き起こす騒動を描いたコメディ。
か行
蒲田行進曲
東映京都撮影所は、5年に1度の大作「新撰組」の撮影に沸いていた。何といってもそのウリは、撮影所自慢の高さ数十メートルの樫の木の大階段で撮影するダイナミックなクライマックスである。池田屋に討ち入った新撰組隊士が、スタントを担当する“大部屋”役者を大階段の上から斬りおとし、壮絶に落下して行くその様を大迫力で映し出して映画を締めくくる、いわゆる『階段落ち』である。
神の子どもたちはみな踊る
1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる…。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた―。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
ガラスの動物園
壊れやすい心をもつ姉、過去の栄華にすがる母。「家族」を描いたアメリカ文学最高峰の名作戯曲。
書く女
生きるために書いた、書くために生きた──樋口一葉、奇跡の日々
わずか24年の生涯で『たけくらべ』『にごりえ』などの名作を残し、日本女性初の職業作家となった樋口一葉。彼女が綴った日記をもとに、恋心や人びととの交流、貧しい生活を乗り越え作家として自立するまでを描いた戯曲作品。
カリギュラ
“不可能!おれはそれを世界の涯てまで探しに行った。おれ自身の果てまで”。ローマ帝国の若き皇帝カリギュラは、最愛の妹ドリュジラの急死を境に、狂気の暴君へと変貌した。市民の財産相続権の剥奪と無差別処刑に端を発する、数々の非道なるふるまい。それは、世界の根源的不条理に対する彼の孤独な闘いだった…『異邦人』『シーシュポスの神話』とともにカミュ“不条理三部作”をなす傑作、新訳で復活。
近代能楽集
はやくから謡曲に親しんでいた著者が、能楽の自由な空間と時間の処理方法に着目し、その露わな形而上学的主題を現代的な状況の中に再現したのが本書である。リアリズムを信条としてきた近代劇に対して、古典文学の持つ永遠のテーマを“近代能”という形で作品化した8編の大胆な試みは、ギリシャ古典劇にも通じるその普遍性のために、海外でも上演され好評を博した。
グッドバイ
太宰治未完の絶筆の続きを描く!
第23回読売演劇大賞最優秀作品賞受賞愛人たちに別れを告げるため、ヘナチョコな色男が怪力傲慢な美女と「行進」する…… 太宰治未完の絶筆の続きを描いた、ロマンチックな恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディ)。
小林賢太郎戯曲集
(home)
(FLAT)
朗読のしあいがゲームとして成立する世界。自分の本の面白さを競うあまり、嘘の内容を読み始めてしまう(「読書対決」)。医者である父親から透明人間の薬を投与され、少年は実験材料にされていたが…(「透明人間」)。一度観たら必ずハマる、鋭敏な言葉、独特なリズム、予測不能な世界。どこにもない「笑い」を構築する「ラーメンズ」第一戯曲集。
小林賢太郎戯曲集
(椿)
(鯨)
(雀)
アメリカにある日本語学校。先生は間違えた発音を教える。生徒は間違えた発音のまま復唱(「日本語学校アメリカン」)。時間をつかさどる“お時間様”。自分の失敗を帳消しにしたい男と、お時間様の秘書のやりとり(「お時間様」)。一度ハマると抜けられない芸術的で幻惑的なラーメンズの世界。どこにもない「笑い」を追求するラーメンズ第二戯曲集。
小林賢太郎戯曲集
(CHERRY BLOSSOM FRONT 345)
(ATOM)
(CLASSIC)
二十一世紀の未来を夢見て、三十年前から眠り続けていた父親。目覚めると、息子は父と同じ三十歳になっていた。息子から聞いた未来に父は‥‥(「アトム」)。ホテルには絶対存在しない13階の13号室。宿泊客がその手この手でホテルマンを引き止める。(「1313」)。新たな「笑い」の世界を次々と構築し、進化し続ける「ラーメンズ」第三戯曲集。
さ行
ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ
舞台は、大手メディアの政治部が入居する国会記者会館。国会議事堂、総理大臣官邸、内閣府などを一望できるこのビルの屋上に、フリーのビデオジャーナリストが潜入する。そんな彼女が偶然見聞きした、驚くべき事件とは…。“メディアをめぐる空気”シリーズ第2弾!第26回読売演劇大賞選考委員特別賞、優秀男優賞、優秀演出家賞受賞作。
桜の園/プロポーズ/熊
美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2つを併せて収録、チェーホフ喜劇の真髄を味わう。
尺には尺を
性、倫理、欲望、信仰、偽善、矛盾だらけの脆い人間達を描き、さまざまな解釈を生んできたシェイクスピア異色のシリアス・コメディ。
十二夜
難破船から生き残ったヴァイオラは身を守るため男装して公爵に仕える。公爵の恋の使いで伯爵令嬢を訪れれば、何と彼女は男装のヴァイオラに一目惚れ。ヴァイオラは公爵が好きなのに…。この全員片思い状態、どうなる?十二夜。それはどんな馬鹿騒ぎも許されるお祭り騒ぎの日。こんがらがった恋の糸は、お手本のような、そしてどこか苦いハッピーエンドへ。
新・明暗
恥をかくのはイヤだ。でもフラれた理由は知りたい。夏目漱石の未完の傑作「明暗」に触発された現代心理ミステリー仕立てにした、男と女のお芝居。世田谷パブリックシアターとの提携公演が好評を博した戯曲を単行本化。
潤一郎ラビリンス
(恋を知る頃)
(恐怖時代)
(お国と五平)
(白狐の湯)
(無明と愛染)
徳川の治世、荒涼とした那須野ヶ原の夕暮れ、敵討ちの旅にあるお国と従者五平、虚無僧姿の敵友之丞、サスペンス性を帯びた三人の関係。単なる仇討劇に留まらず、人間の愛欲と悲哀が赤裸々に描かれた「お国と五平」ほか、二十四篇の戯曲作品のうち「恋を知る頃」「恐怖時代」「白狐の湯」「無明と愛染」の四篇を収める。
其礼成心中
特別ではない、一般のひとたちの物語を掘り下げる。三谷幸喜が文楽に挑んだ新作。
た行
父と暮せば
昭和23年、原子爆弾を投下され三年後の広島。バラックのような簡易住宅。
「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」愛する者たちを原爆で失った美津江は、一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする。そんな娘を思いやるあまり「恋の応援団長」をかってでて励ます父・竹造は、実はもはやこの世の人ではない――。
「わしの分まで生きてちょんだいよォー」
父の願いが、ついに底なしの絶望から娘をよみがえらせる、魂の再生の物語。
動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない
ある日公園でピーターはジェリーという男に出会う。問われるまま家族や仕事のことを話す。やがて饒舌なジェリーに辟易し、遂に…不条理な世界に巻き込まれた常識人を描くデビュー作「動物園物語」。パーティ帰りの真夜中、新任の夫婦を自宅に招いた中年の助教授夫妻。やがて激しい罵り合いが…幻想にすがる人間の姿、赤裸々な夫婦関係を描く「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」。現代演劇の第一人者の傑作二篇。
東京原子核クラブ
昭和初期。風変わりな住人ばかりが集う東京・本郷の下宿屋「平和館」で、理化学研究所の若き原子物理学者・友田晋一郎はしょげていた。またしても論文が海外のライバルに先を越されたのだ。そんな折、見合い相手をたずねて平和館に現れた海軍中尉・狩野は、理研の研究で未曾有の新型爆弾を作れることに気づき……あのノーベル賞物理学者・朝永振一郎博士をモデルに、科学と倫理の相克を、夢と現実の間でゆれる若者たちの青春にかさねて問う傑作群像コメディ。第49回読売文学賞受賞作品。
な行
ニールサイモン戯曲集6
(23階の笑い)
(ロンドン・スイート)
(求婚)
マーク・トウェイン賞受賞の円熟味!気の利いた台詞に思わずニヤリ、抱腹絶倒から人生の哀歓まで縦横無尽に繰り広げられる、洒落た大人の笑いをどうぞ。
は行
新訳 ハムレット
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。―」王子ハムレットは父王を毒殺された。犯人である叔父は、現在王位につき、殺人を共謀した母は、その妻におさまった。ハムレットは父の亡霊に導かれ、復讐をとげるため、気の触れたふりをしてその時をうかがうが…。四大悲劇のひとつである、シェイクスピアの不朽の名作。
ピサロ/アマデウス
スペインの将軍ピサロは過酷な行軍の末に自らを太陽の子と称する王アタウアルパを生け捕りにするが…インカ帝国征服を題材にした「ピサロ」。モーツァルトの死は自分の仕業だ!老宮廷楽長サリエーリは衝撃的な告白と回想を始める―アカデミー賞に輝いた映画版でも知られる、トニー賞受賞作「アマデウス」。二人の人物のスリリングな対立構造から人間の根源的な葛藤を浮き彫りにする不朽の名作二篇。
ま行
マクベス
荒野で三人の魔女から呼びかけられたマクベス。やがては王になるとの予言どおり、ひたすら血塗られた裏切りと栄達への道を突き進む。王の座を手中におさめたマクベスの勝利はゆるがぬはずだった……。
や行
ら行
ロミオとジュリエット
モンタギュー家の一人息子ロミオは、キャピュレット家の舞踏会に忍びこみ、その仇の家の一人娘ジュリエットと一目で激しい恋に落ちてしまった…。宿命的な出会いと、短かく悲しい破局をむかえる話はあまりにも有名であり、様々な悲恋物語のモチーフとなっている。その代表的傑作をさわやかな新訳で。
鹿鳴館
明治19年の天長節に鹿鳴館で催された大夜会を舞台として、恋と政治の渦の中に乱舞する四人の男女の悲劇の運命を描き、著者自ら〈私がはじめて書いた俳優芸術のための作品〉と呼んだ表題作。他に、人間の情念と意志のギャップを描く嫉妬劇「只ほど高いものはない」、現代における幸福の不毛性への痛烈な挑戦「夜の向日葵」、六世中村歌右衛門のために書かれた「朝の躑躅」