スタッフ竹森です。
劇団 月のシナリオの舞台公演、「傑作 牡丹燈籠」まで残り一か月を切りました!!
申し込みフォームはこちら!!
すでに1日、2日の午前は満席になっており、キャンセル待ちとなっております。
キャンセル待ちはTELかLINEにて!!
そして、4月27日、5月3日は、全員揃っての全体練習でした!!
シナリオクラブの全体練習とは?
シナリオクラブでは、全員が一斉に集まっての稽古が難しいため、場面ごとに曜日を決めて、その登場人物で稽古を行っていきます。
ストーリー序盤組、中盤組、後半組みたいな感じで、それぞれ別の日での稽古。
そして、ある程度できあがったところで、全体の構成や演出プランの確認のため、全員で集まります。
なおかつ、ほぼ実寸でできる場所で稽古を行うのを、シナリオクラブでは全体練習といいます。
つまり、全体練習で、初めて全員が集まり、ストーリーを初めから通して、稽古を行うのです。
この日が、出演者がみんな顔を合わせる初日なのです!!
全体練習は9時間に及ぶ大稽古!!
この大稽古はいくつかの目的をもって行います。
1.オープニングからエンディングまで通して、芝居の全体像を見る
2.実際の舞台と同じ広さでの芝居を行い、修正点を見つける
3.オープニングとエンディングの演出を決める
これらを確認して、本番の舞台まで精度をさらにあげていきます。
大人数の演出もここで初練習!!
1.オープニングからエンディングまで通して、芝居の全体像を見る
この全体稽古で、初めてオープニングからエンディングまで通して芝居を行います。
全体の様子や雰囲気を見ながら、演出を変えたり、照明さん、音響さん、舞台監督さんと話し、プランを進めていきます。
一方で、芝居が何時間かかったか、小道具の準備や、場面転換が間に合うかといった、細かい部分もここで調整していきます。
2.実際の広さでの芝居を行った時の修正点
実際の舞台の大きさとほぼ同じで稽古を行います。教室とは広さが段違いなので、声の出し方、袖からの登場距離なども違ってきます。
実寸サイズで稽古を行うことで、「どのくらいの声なら聞こえるか」「袖から登場する時間」などを綿密に確認、修正を行ってきます。
これを、それからの教室内稽古に生かし、たった2回しかできない劇場リハーサルでの修正を減らすことができるのです。
3.オープニングとエンディングの演出を決める
さて、ここで重要なのが全員揃って、初めて練習するオープニングとエンディングです。
最初に物語に引き込むオープニング。最後に物語を締めるエンディング。
実は、全員が集まれる時は、この全体稽古か、本番直前のリハーサルのみ!!
そのため、オープニングとエンディングは何度も練習を重ねて行きます。
牡丹灯篭のあらすじと稽古内容。
今回の「牡丹燈籠」のあらすじについて説明します。この話は、2つの大筋でできていて、
1.主君と奉公人の話
2.男女の恋愛と人間の欲を書いた話
この二つが繰り広げられていきます!!
「牡丹燈籠」は、2の男女の恋愛をモチーフにした怪談として有名ですよね。
さて、この「牡丹燈籠」ですが、少し人間関係が複雑です。
いらすとやさんの素材をお借りし、人物相関図を作ってみました。
今回の「傑作 牡丹灯篭」は、お露編が芝居、孝助編が語りを中心に交互に展開していきます。
芝居もさることながら、語りの皆さんが凄まじい熱演です!!
演出家の清家さん曰く、今回の主役は語り!!
「牡丹の華」と「燈籠の灯」。
縦の糸と横の糸のように物語を紡いでいきます。時には、童女のように軽やかに、時には咽び、抗い。
劇団 月のシナリオがお届けする「傑作 牡丹燈籠 」6月1日、2日 武蔵野芸能劇場#シナリオクラブ #牡丹燈籠 #演劇 pic.twitter.com/n2jFRcopwa— シナリオクラブ (@scenarioclub) 2019年5月8日
「傑作 牡丹燈籠」の見どころは、精霊、牡丹の華と燈籠の灯。
ある時は因果を語り、
ある時は臨場し、
物語を形作っていきます。#牡丹燈籠 #シナリオクラブ pic.twitter.com/jud6JHxtu3— シナリオクラブ (@scenarioclub) 2019年5月5日
公演全体を引っ張っていく、語りの皆様!!
その熱量はすさまじいです!!まさに熱演!熱演!!熱演!!!
芝居も、語りの熱量に負けないように熱演していきます!!
この語りと芝居の織り成す熱量こそが、「傑作 牡丹燈籠」の見せ場です!!
僕も練習に参加していましたが、皆さんの本番さながらの熱演に圧倒されました!!
そして、この全体稽古、いつもの教室の稽古と違って、結構ドキドキしました。
参加している俳優の皆さんが、同時に観客でもあり、いつもより引き締まった空気。
初体験だったので終始緊張しながらの全体稽古でした!!
周りを見る余裕すらなかった・・・。
そして、皆さんは稽古に真剣・・・!
間に休憩を入れながらも、ほぼ9時間の通し稽古でさらにレベルを高めておられた・・・!!
今回は、観客として見えないのが残念です・・・!!
「傑作 牡丹燈籠」のストーリーの見どころ。
この作品の見どころですが、
・必ず報いがある因果応報
・お金によって人間は変わる
・敵討ちや殺人
といったように、人間の業に注目した作品です!!
ある種、和製シェイクスピアのような作品でもあるのかもしれない。
「本当に怖いのは幽霊ではなく、人間」
それが「傑作 牡丹灯篭」かなと。
そして、冒頭でもご説明させていただきましたが、なんと、ほぼ満席!!
美しい演出とともに、人間模様を6月1日、2日の舞台でぜひともご覧ください!!