7月5日公開の「Diner ダイナー」蜷川実花監督、藤原竜也さん主演のエンタメ映画。
早速みてきました!!
映像化不可能と言われた原作小説に忠実な内容でありながらも、全然グロテスクじゃなく、色彩鮮やかで音楽も素晴らしく、本当に最高の作品でした!!
ちなみにDinerは、原作小説以外にコミカライズもされています
コミカライズはややオリジナル要素が入っているので、本当は死ぬ人間が死ななかったり、オリジナルキャラクターが出てきたりしてます。でも面白いよ!!
原作は、500ページ以上の大作なのですが、それをちゃんと、2時間の枠の中で綺麗にまとめ上げられています・・・!!
もちろん、尺の都合で原作小説に登場した何人かのキャラクターはカットされていますが、それでも大筋の話に矛盾がなく、綺麗にラストまで描かれてます!!
ただ、原作小説と映画を比べると、ラストの解釈の仕方がやや違います。
絆なのか、純愛なのか。ボンベロが生きているか、死んでいるか。
このあたりは観た人の印象によるかも。僕は個人的に好きですけどね。
コミカライズファンはコミカライズ版と違う展開を感じながら見に行ってください!!
<目次>
ストーリー
映画に込められたテーマ
個人的な見どころ
独特の色彩と表現と音楽
比喩的な演出の数々
素晴らしい音楽のチョイス
デルモニコとボンベロの関係
登場人物と見どころ(原作ネタバレあり)
最後に
ストーリー
ようこそ、殺し屋専用のダイナー<食堂>へ
そこは、命がゴミのように扱われる、殺し屋専用のダイナー<食堂>。店主は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ。「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う。」
日給30万の怪しいアルバイトに手を出したオオバカナコは、ウェイトレスとして売られてしまう。次々と店にやってくる殺し屋たち。オーダーは極上の料理か、殺し合いか…店主、ウェイトレス、殺し屋たち。新たな殺し合いが今、始まる――!
僕の知り合いが「食堂でバトルロワイヤルした後、死んだ人間を食べる映画?」と言ってたけど全然違う!!
一言でいうなら、「地上で一番治安が悪い食堂で働く、カッコいいシェフと不幸なウェイトレスのアクション映画」です!!
そして全然グロくないですよ!!
詳しく説明すると、
過酷な人生を送る殺し屋達。その心の拠り所は、極上の料理が提供される食堂「ダイナー」のシェフ、ボンベロの料理。
極上の料理を食べるために、殺し屋達がボンベロに従う。しかし派閥、考え、流儀の違う殺し屋達が集まれば、そこには揉め事がある。
「ダイナー」には、常に一触即発の張りつめた空気が漂う。
そして、無法地帯同然の「ダイナー」に9人目のウェイトレスとして売り飛ばされて(前の8人は殺されて壁に写真が飾られてる)働くことになった一般人のオオバカナコ。
「ダイナー」に来る殺し屋連中は、みんなカナコに興味深々(殺し的な意味で)果たして、カナコは生き延びられるのか!?
映画に込められたテーマ
この映画、色鮮やかさや、藤原竜也さん扮するボンベロがカッコいい!!だけではありません。
カナコ視点でみると、町で渡された手紙を見て、「メキシコに生きたい」という夢を抱き、それを叶えるために、浅はかな考えで、手軽で大金がもらえるバイトに手を出して堕ちるとこまで堕ちます。
それは、「夢を叶えるのに、何も考えず、善悪の倫理観を超えた道を選んだ時に、足元から掬われる」ことを意味しているんじゃないかなと。
現実社会でも「悪い事をすると、もっと悪い人間に利用される」という教訓めいたものがあります。
一方で、安易な手段に手を染めたのは、世間から疎外感があったためでもあるのかなと。
「自分は世の中に必要とされていない」という自暴自棄みたいな想いが自分にあるから、そこに手を出してしまった。
しかし、死を目の当たりにしたら、カナコは自分が「生きたい」ことに気づいたんじゃないかなと。
だから、ダイナーに身売りされたカナコは、必死に生きる道を探します。そのまま何もしなかったら、最短時間で9枚目になったんだと思います。どん底まで堕ちてしまっても、それでも必死になって生きようとするカナコ。時には間違いを犯すこともありますが、今できることを精一杯やっって、少しずつ成長していきます。そして最後はボンベロに認められることにつながり、道が開けたんだと思います。
「必死に生きる。そしてできることを精一杯やる。そうすることで、少しずつ、自分の居場所が増える」
それがテーマの一つなのかなと。
今回のダイナーはかなりメッセージ性の強い物語になってます。自分が存在していいのか、自分の居場所はどこなのか、なんとなく生きづらい、不感症ではない人々に向けて作ったところがあります。
「想像力のないやつは死ね。」このセリフは映画オリジナル。— 蜷川実花 (@ninagawamika) 2019年7月12日
一方で、そんなカナコにボンベロも感化されています。物品同様にしかみていなかったカナコに手を焼かされ、あるいは時に助けられ、少しずつ、カナコを認めるようになっていきます。
「要らなくはない!」という言葉、そして最後の選択。それが今まで「組織の人間のボンベロ」として、何ら変わらぬ状況だったものが、カナコとの絆から「一人の人間としてのボンベロ」になったのじゃないかなと。
だからこそ、最後の意味深のエンディングがあるのかもしれません。
原作のように、自由を選択した人間の結果が、不幸だったら報われない。
しかしそれでも救われてほしいという願いがエンディングにあるのかなと。
個人的な見どころ
独特の色彩と表現と音楽
まずは、蜷川実花監督の独特な色彩と演出をぜひとも見てほしい!!
例えば、「ダイナー」は間取りはバー風なんですが、赤より基調とした彩りの中に、存在感があるシャンデリア。そして薄暗く輝く「Diner」の文字
引用:映画『Diner ダイナー』藤原竜也×蜷川実花、全員殺し屋の“食堂”が舞台の極限エンターテインメント
まるで裏路地のような不気味さがあり、どことなく異世界に来たような風景です。
一方で、窪田正孝さん演じるスキンが案内される奥の客間は、彼の心象風景を表したかのように、墓地のようなデザインで、モノクロ風な殺風景な部屋となっています。
引用:殺し屋・窪田正孝の恍惚の食事シーン公開 『Diner ダイナー』本編映像
また、本郷奏多さん演じるキッドが食事する個室は彼の狂気と無邪気さを反映したように、赤を基調とした原色の子供部屋とサーカスが入り混じったような客間。
本郷奏多、全身整形の殺し屋に変貌!『Diner ダイナー』衝撃ビジュアル
キャラクターのバックグラウンドの上で部屋のデザインが考えがられてます!!
比喩的な演出の数々
劇中では演出を使った、比喩のような表現が出てきます。
例えば、オープニングでは、世間から疎外されているカナコの関係性を「全く同じ動きで、一斉に歩き、一斉に立ち止まる人々」の雑踏の中でカナコが立ちすくむという見せ方があります。
これは、「周りの人間=規則正しく動く歯車」「カナコ=歯車から弾かれた人間」の対比なんじゃないかなと。
また、人が殺されるシーンは、血の代わりに薔薇や花弁が舞ったりします。
そのため、原作小説では、あまりにもグロテスクだった部分が、綺麗な演出をかぶせることで、死ぬことの美しさ、殺し屋達の生き方の肯定という表現になっている気がします。
また、過去にダイナーで殺されたウェイトレスたちは、壁に貼られた写真の中で明るくカナコを手招きし、ポップさと不気味さが演出されてます。
様々な演出がどんどん足されているので、観ていて華やに感じるし、楽しいです!!
素晴らしい音楽のチョイス
劇中の音楽のチョイスがとても素晴らしい!!
AppleMusicで劇中に使われた曲の試聴ができるのですが、どの曲も不気味さ、スタイリッシュさなどが入り混じり、とてもいい感じです!!
基本的には、クラブ系の音楽なのですが、回想に「遠き山に日は落ちて」などの民謡が入ったりとメリハリが良い感じです。
そして個人的に聞いてしびれたのが、最終決戦時にかかる、ドヴォルザークの「第四楽章」
ボンベロが本気で戦うときに、この音楽が流れるのですが、戦闘曲にこれをチョイスするんだ!?と震え上がりました!
この曲とともに、銃撃戦が始まるシーンがめちゃくちゃカッコいいです!!
サントラはこちら
デルモニコとボンベロの関係
そして、蜷川幸雄さんのデルモニコ!
デルモニコは、ボンベロの料理の腕を見出して育てた張本人。
現実でも、蜷川幸雄さんが藤原竜也さんを身毒丸で抜擢されています。
< 俺を見つけて育ててくれたのはデルモニコです。
⠀⠀
殺し屋たちの”大ボス”
デルモニコ役はなんと
#蜷川幸雄 さん‼️
⠀
蜷川さんといえば、【俳優:#藤原竜也】を見出した方。
⠀⠀
ボンベロの料理の腕を見込んで殺し屋から足を洗わせた役どころで、劇中でも藤原さんと師弟関係に!!#ダイナー pic.twitter.com/hxrvm5faZE— 映画『Diner ダイナー』公式 (@DinerMovie) 2019年7月2日
このセリフには、ファンなら思わずニヤリ。
是非、どこのシーンなのか探してみてください。
登場人物と見どころ(原作ネタバレあり)
「Diner ダイナー」では、有名俳優が演じる、多数の殺し屋達が登場します。
大半のキャストは、さっくりと退場していきます。殺し屋だから命が軽い・・・。
そして、エンドロールを見てみると、「え!?あの俳優さん、いたの???」というくらいの贅沢使い。
超有名俳優が大勢出演しているので、皆さん見逃さないように!!
ボンベロ(藤原竜也)
殺し屋専門のダイナー(食堂)に、王のように君臨する孤高のシェフ。元は凄腕の殺し屋だったが、殺し屋達を束ねる組織のトップ=デルモニコにその料理の腕を見込まれ、殺し屋からは足を洗うことに。デルモニコ亡き今も、深い恩義を感じている。ダイナー内での勝手な振る舞いは相手が誰であろうと決して許さず、狂暴な殺し屋達からも一目置かれる絶対的な存在。味はもちろん、見た目にも美しい極上の料理を常に生み出し続ける天才である。
藤原竜也さん演じるボンベロですが、登場シーンは中々圧巻!!「俺は~ここの~王だ!!」と、ミュージカル風に語る姿は、めちゃくちゃインパクトがあります。
しかし、その後のたたずまいは原作と同じようにクール!!
そして、数々の事件を経て、だんだんとカナコを認めるようになっていきます。
個人的な見どころは、相棒の菊千代との再開シーンと、ラストのアクションシーン。この二つは、ボンベロの意外な面とカッコいい面を表しています。あのギャップとかっこよさは素晴らしいので、是非見てほしい!!!
オオバカナコ(玉城ティナ)
幼い頃に母に捨てられ、祖母に育てられた孤独な少女。誰のことも信じられず、料理だけが心の支えだったが、ある日、日給30万円の怪しいバイトに手を出し、殺される寸前……のところをボンベロの食堂(ダイナー)へ新人ウェイトレスとして送り込まれる。
玉城ティナさん演じるオオバカナコ。原作よりもかなり年齢が下に。
そのため、原作の「離婚歴あり」「事故でわが子を殺してしまった」設定が「母親から捨てられた」に変わりました。
劇中ではとにかく暗いカナコですが、その暗さが「母親から捨てられた」「世間から疎外された」「ダイナーに連れてこられた」絶望感を表しています。
そして、原作より年齢が下がったことで、「ダイナーの経験を積んで、だんだんと成長する姿」がより綺麗に描かれています。
スキン(窪田正孝)
全身が凄まじい傷跡で覆われている凄腕の殺し屋。傷だらけの容姿は、他の殺し屋達から「雑巾男」などと揶揄されるが、傷の奥には端正な顔立ちを持つ。ボンベロとは古い仲で、食堂(ダイナー)での振る舞いは基本紳士的。辛い境遇のカナコに同情し食堂(ダイナー)から救い出そうとするが、実はボンベロしか知らない大きな秘密を抱えている。
窪田正孝さん演じるスキン。殺し屋の中では良識的な人間でもあり、カナコの協力者でもあります。
寡黙だけど、どこか物悲しくて、優しさにあふれる難しい役どころを演じきっています!!流石、窪田正孝さん!!
そして、完璧なスフレを食べたせいでスイッチが入って狂ってしまう豹変ぶりがすごい!!あれはまさかの自由演技らしい!!
ちなみに、とあるシーンで鍛えられた肉体美が披露されるので必見!!
キッド(本郷奏多)
一見幼い子供のような可愛らしい姿をしているが、それは仕事(=殺し)のために全身整形やホルモン注射を施し、骨格にまで手を加えた結果。実際の年齢は誰も知らないが、カナコよりは明らかに上で、無邪気に笑いながら死体を切り刻む正真正銘のサイコパス。虎視眈々とカナコの命を狙っている。
本郷奏多さん演じるキッド。劇中で一番ぶっ飛んでいる役です!!最初は無邪気な少年から、残虐なサイコパスへのギャップが半端ない!!
原作よりも更に狂気が増してます!!嬉々として、殺した相手で遊んでますからね・・・。
そして登場時にボンベロの声真似をするなど、しっかり伏線を張ってきます。
小説と違って、劇中では、その後の末路は描かれていません。
また彼が狂ってしまった凄惨な過去が映画では描かれていないので、サイコパス扱いだけで終わっているのがちょっと残念かも。
ブロ(武田真治)
筋肉自慢の荒くれ者で食堂(ダイナー)の常連。スペイン語を操り、店でも4人組“ロス・チカーノス”の仲間たちと度々バカ騒ぎを繰り広げる。肉や酒と同じくらい女も大好きで、カナコの前のウェイトレスも手にかけた挙句殺してしまったらしい。早速カナコにも目をつけ、ボンベロから買い取ろうとしたところをスキンに邪魔されて怒り心頭だったが……。
武田真治さん演じるブロ。原作では、暴虐武人な人柄の中に、理知的な面を持ったキャラ。
「暴力がルールの殺し屋」という、とても殺し屋らしい殺し屋です。
劇中で常に半裸で、筋肉美が素晴らしい!!
原作小説では、最終決戦で敵として登場するのですが、映画版では序盤のみ。ちょっと残念。
カウボーイ(斎藤工)
カナコが“運転するだけで即金30万円”という怪しいバイト先で出会った男。名前通りカウボーイルックで決め、キャンディをなめながら片言の英語で叫びまくるハイテンションっぷり。結局は組織から逃げ切れず、カナコが意識を取り戻した時には血だらけの見るも無残な姿に……。
カナコが裏バイトに手を染めるきっかけとなった、斎藤工さん演じるカウボーイ。
原作でも序盤で死んでしてしまう、キャストの贅沢使いその1です
登場から、原作のように中々ぶっ飛んでいます。そして、拷問で見るも無残な姿に。ただ、原作小説と違って生死不明になっているのが救いかも。
ディーディー(佐藤江梨子)
ど派手な化粧と服装でカウボーイと共にカナコの前に現れた女。カウボーイを「ダーリン」と呼び、熱烈なキスを何度も交わすなど、危険な仕事の最中も終始ラブラブ。だがカナコと同じく組織に拉致され、ボロボロの姿でクレーンに吊るされるなどの拷問を受ける。カナコを口汚く罵り、必死で命乞いをするがそれも虚しく……。
カナコが裏バイトに手を染めるきっかけになった人物その2、ディーディー。
こちらもキャストの贅沢使いその2です
カウボーイと同じくめちゃくちゃぶっ飛んでいるんですが、映画では、カウボーイの代わりに先に処刑されてしまいます。
ブタ男(金子ノブアキ)
カナコをボンベロの食堂(ダイナー)に売り飛ばした組織の男。当初はカナコもカウボーイやディーディーのようにあっさり殺害する予定だったが、カナコの「料理が得意です。おいしいものが作れます!」の一言を面白がったことで、カナコの運命が大きく変わる。ブタのマスクを被った不気味な容姿が特徴的。
不気味な存在感を持つブタ男。
キャストの贅沢使い3。登場時は豚のマスクをかぶっており、素顔の登場が本当に一瞬です。
原作でもちょい役だったのですが、映画でも、登場が一瞬なのがもったいない。
マテバ(小栗旬)
スキンが仕えるボスで、組織内の東のトップ=東のマテバ。容姿端麗&頭脳明晰な殺し屋。美しい昆虫を寵愛する。かつての組織のトップ=デルモニコの事故死に不審を抱き、密かにスキンに真相を探らせていたが……。
小栗旬さん演じるマテバ。原作小説では、すでに故人なのですが、映画ではなんと存命です!!
カリスマ性と奇人さを兼ね備えての登場。だけど、原作と同じようにデルモニコの死の真相を探ったために消されてしまう・・・。
デルモニコ直属の4人はみんな特に個性的なので、出番が多かったらうれしいなと。
キャストの贅沢使いその4です。
マリア(土屋アンナ)
組織内の西のトップ=西のマリア。
女性ながら、自分の倍以上あろうかという大男たちを冷酷に殺しまくるその腕は確か。セクシーな衣裳に身を包み、イイ男には目がない。根っからの女王気質で、その美しさと強さを武器に多くの屈強な男達をかしずかせてきた。ボンベロが秘密を握っていることに感づき、迷いなく銃を向けるが……。
土屋アンナさんが演じるマリア。
原作小説に、モデルとなったキャラクターはいたのですが、映画オリジナルキャラクターです。
とにかくハイテンションで、銃をぶっ放すようなキャラクター。インパクトバリバリ!!
こちらも出番があったら最高だったのに!!
コフィ(奥田瑛二)
組織のナンバー2で南のトップ=南のコフィ。一見すると物静かな老紳士だが、大好きなつるつるミカンに少しでも白い筋が残っているだけで、躊躇なく部下を撃ち殺す生粋の殺し屋。デルモニコ亡き後、1周忌まで封印とされた跡目相続までの間、実質的に組織を仕切ってきた 。
奥田瑛二さん演じる、デルモニコ殺しをした、事件の黒幕のコフィ。
原作では、ボンベロとカナコの命を掌でもてあそぶようなキャラです。
映画では、その部分がカットされているのが残念。みかんの筋を残したから殺す場面は残虐さを表していると思うんですけどね。
もうちょっと活躍を見たかった・・・!!
無礼図(真矢ミキ)
組織内の北のトップ=北の無礼図。美しき男装の麗人で、腹心の部下・荒裂屈巣と雄澄華瑠を従える。「美しいことは正しい」という確固たる信念を持ち、ボンベロの料理人としての腕を買っているが、目的のためには手段を選ばない冷酷な一面も。
実質、ダイナーのラスボス。原作では男キャラクターなのですが改変して女性キャラクターとなっています。
それが逆に良い!!
宝塚の真矢さんだからこそ、最終決戦の時、弾丸の雨が降る中、「新世界より 第四楽章」がめちゃくちゃかっこいい!!
もし原作通りの男性なら、最終決戦でボンベロVS無礼図とその部下達の戦いになった時、ここまでスタイリッシュなシーンになっただろうか。
最後に
映像不可能と言われた500Pに及ぶ超大作を、魅力的なキャラクターと華麗な演出でまとめられたこの作品。
原作とは解釈が違う場面があるかもしれませんが、とても!!!面白いです。
ボンベロとカナコの成長を見ていて、とにかく面白い。
そしてラスト、メキシコの死者の日の話です。
あのラストをどう解釈するかでまた楽しみ方が違うんじゃないかなと思います。
超豪華俳優陣のエンタメ映画、是非とも劇場で見てください!!