今日のお話は、嫌々やらされるとどんな楽しいことでもトラウマになるくらい嫌いになること。
一方で、楽しんでやることはどんどん身になるというお話。
先日、twitterでみかけた投稿
弟が泣きながら小学校から帰ってきた。「どうしたの?」と聞くと、「運動会の大声応援歌合戦で、僕の声が小さかったからみんなの前で出来るまで何度もやり直しさせられた。一生懸命大声で叫んで喉が痛くなっても出来るまでやさられた。」とのこと。運動会で大声で叫ぶ競技、それ必要?
— ピッピちゃん (@mypippichan) 2019年9月3日
ああ、こういうのって記憶にあるな・・。
体育会系的なノリでほぼ強制的にやらせるシリーズ。
こういう経験をしてしまうと人前で声を出すのがトラウマになってしまいます。
これを払しょくするのって、めちゃくちゃ大変・・・。
僕の中学の体育なんかは、まさにこんな感じで、体育の授業だけはトラウマです。
僕は、スパルタ教育が嫌いです。叱るとかじゃなくて、怒鳴りつけたりするやつ。
悪いことをしていないのに怒鳴られたりすると、「え、どうすればいいの!?」とパニックになり、なおできなくなる悪循環へ。
昔はスパルタが当たり前だったという声もありますが、もともとスパルタが好きな人はそんなに多くないと思います。
それがSNSの普及で、声をあげる人が増えただけなのかなと。
嫌々ながらするのは時間の無駄(師匠の永江先生より)
僕の師匠の永江先生曰く、嫌々ながらするのは時間の無駄。
「金のために最初から興味のない仕事に就くからだ」と断定するのは簡単ですが、そもそもどんな仕事だって楽しいこともあれば嫌なこともある。しかしだいたいにおいて仕事で成功した人というのはなんでも楽しく考える。
このエントリーは、嫌々やっても身につかない。楽しんでやりましょう。
楽しさがないなら、探してみよう。(超意訳)
ものすごく端折りましたが、すごく為になることがたくさん書いてあるからぜひ見てほしい!!
さて、僕が言いたいのは「冒頭のツイッターの小学生に意識をもってやれ」という話ではなく、「強制されてやらされたことって、結局何の身にもつかない、やらしているほうの自己満足になりがち」というお話。
指導する側にだけ見えているゴールみたいなものがあって、教わる側がそこにたどり着いてないのがイライラするのかもしれないけど、やっぱり楽しさが伸びるコツなんじゃないかなと思います。
あくまでも真面目にやっているという前提がありますが。
ちなみに、シナリオクラブは怒ることはない。
うちのクラブの話をちょっとしますが、ほぼ怒らない。
一般的な演劇のレッスンのイメージは、「めちゃくちゃ厳しい:みたいなのがあります。
「本物をくれよ!!!本物を!!!」
みたいな怒号が飛ぶのが当たり前みたいな。
しかし、シナリオクラブでの指導は基本的に「楽しむ」を念頭に置いているので、のびのびと好きなことをやってもらってます。
もちろん「こっちの芝居より、あっちの芝居のやり方のが伝わるよ」みたいな指導は行いますが、会員さんの皆さんが楽しんでもらうのが重要。
そして作家、演出家の鴻上尚史さんもこう言ってました。
「売れるために演技がうまくならなければいけない」と思って演技のレッスンを受けている人と、「演技することが好きで好きでたまらない」と思って受けている人も、結果が大きく違います。
義務とか仕事とか修行とか思ってやっている人と、単純に大好きだから誰に言われなくてもやっている人とでは、たどり着く山の高さが全然違います。好きでやっている人には、誰も勝てないのです。
「人生は後悔するもの」役者をやめるか悩む30歳女性に、鴻上尚史が伝えた本当の才能
かの「カメラを止めるな」の上田監督のエピソードで、上田監督は現場で全く怒らず、トラブルが起きても、それを楽しむ人というのを聞いたことがあります。
時代は変わりつつあるんだなぁと。
シナリオクラブでも、出演する皆さんが、楽しんでのびのびと芝居をしています。
みんなが楽しんでやる舞台と、ビシバシしごかれた舞台。比較は難しいと思いますが、そこに優劣の差はあるのかな。
楽しんだ舞台が劣ってて、ビシバシしごかれた舞台が勝っているなんてことは、多分ないと思います。
というわけで、みんなが楽しんでできた舞台がどんなものなのか
気になる方は、ぜひとも9月14~16日のシアターグリーンの公演をぜひぜひ。
おかげさまでほぼ満員御礼となっておりますが、9月14日、18:00の回は席が多少、席が空いております。
そして、そのうえで、みんなが楽しんでできた舞台がどんなものか、ぜひ、見に来ていただけたらなと思っています。