私の知り合いでもある、沢田さんが台風で嘆いていました。
商業演劇は下記の様なガイドラインを作るべき!
開催劇場近くの鉄道を基準として
◯終演から4時間以内の運休予定なら休演
◯運休復帰予定から6時間未満の開演時間なら休演するこれを決めるだけ
鉄道各社の計画運休の発表前でもこのくらい決められる
— 沢田裕位(演劇NET LANNING) (@newz_qleus) October 12, 2019
今回の台風19号で計画運休が決まり、様々な劇場が休演を発表しました。
しかし、中にはどうするかを最後まで迷った劇団もあったみたいだし、台風19号が直撃する13日はともかく、台風が去ったであろう14日をどうするか問題があったりします。
裏方は仕込みなどもあるからね。
ライブなどは屋外が多いので、安全性の問題で早めに中止を判断できる。中止基準などもあります。
劇団は基本的に屋内なので、建物さえ無事であればお客さんが来れるなら開催できてしまう。そして沢田さんがつぶやいてますが、中止基準があいまいだったりするので、なかなか中止に踏み切れない。
今でこそ計画運休などで、物理的に来場する手段が限られてしまったが故に休演する風潮になってきてます。いいことだと思うよ!!
でも、一方で開催中止し難い現実があります。なぜなら、中止すると公演分が丸々赤字になってしまう。谷さんがツイートしています。
公演中止を決めた各主催者は本当に偉い。途轍もない赤字を背負うだろう。計算は簡単で、入場料✕座席数分の売上がまるごと入って来ない、ざっくり言ってその分まるっと赤字になる。ファンの人はグッズを買うとか次回公演を予約するとかして、是非応援してあげて欲しい。
— 谷賢一 (@playnote) October 11, 2019
演劇は基本的に映画のように複数公演することはできない。
仮に200席あったとして、1席7,000円とすると、
200×7,000=1,400,000円の赤字です。
2公演なら倍の280万円の赤字。いやぁ・・・厳しい・・・
舞台には、生ものと呼ばれる新鮮さが、掛けがえのない魅力でもあるんですが、一方でこういった不慮の事態で中止することも大いにあり得る。
そして、演劇の収益は基本的にはチケットです。2.5次元のようにグッズを踏まえた収益を考えているところはそんなに多くない。
だからこそ、公演中止になってしまったから、「観に行けなくて残念だったねぇ」で終わりじゃなくて、谷さんがツイートしているように、「次の公演、観に行こう!」「グッズ買おう」みたいな応援はすっごい有難いです。
ここからはちょっとした余談で、昔の演劇は結構大変だったというお話。
何故公演をせざるを得ないかの余談
以前メンターさんから聞いた話ですが、
「お客さんが来る限り、我々は公演しなければならない!!」
と言ってました。
これってテレビも似たようなもので、土曜日、台風が吹き荒れる中でも生放送の「王様のブランチ」は放映されてました。
視聴率が取れるからっていうのもありますけど、やっぱり「観る人がいるからそれに応える」という部分は大きいのかなと思います。
サービス業でも同じ話を聞きます。
台風で異例の緊急会見あってるけど販売とかサービス業とかはそれでも休めないよぅって呟きめっちゃ多い。ちょっとでも危険そうな時は商業施設のえらい人がちゃんと建物ごと休みにしないとダメだよ。お店の責任者も出勤強要しちゃダメだから。来れる人は来てとかもダメだから。みんな働きすぎだから。
— ゆちゃさーじゃりあん (@peru_nyatta) October 9, 2019
やっぱり、観る人、利用する人がいるならば、それに応えちゃうのがプロなのかもしれません。
でも、凄まじく強い台風で、もしかしたらその役者さんがここにくるまでに台風でケガするかもしれない。
ましてや推しの方が危険な目にあいながらも来るかもしれない。
そう思うと、自分も相手も安全を想って「行かない」という選択肢を考える必要があるのかもしれません。
サービス業も、お客さんが来ちゃうから、命をかけてまで出社しちゃう部分もあるしね。
最後に、沢田さんが言うように、ガイドラインがあれば一番いいのかなと思います。
コンビニも新聞配達も、計画運休が発表されたら「休む」ガイドラインを作っておけば、客からもスタッフからもあーだこーだ言われる筋合いがなくなると思うんですが…
今は無計画な状態だもんな…多分
でも、今回の台風でみんなで一斉休業のメリットは見えたと思う。
少しずつ、良くなるといいな
— 沢田裕位(演劇NET LANNING) (@newz_qleus) October 15, 2019
そして、働きすぎといわれる日本人が、実は、「何があろうとも行くことによって相手にデメリットをもたらす」ことに気づき、一斉休業の流れになるのは、一つの変化でもあるのかなと思っています。