6月20日まで緊急事態宣言が伸びるよと言っているので、ワクチン接種ってどこまで進んでいるのかなと言うのを調べてみました。
摂取状況のソースはここから。
4月の時点ではこれ本当にいつ終わるのか??とか思ってましたが、5月中盤に入ってからぐんぐんと伸びていってます。
現時点で日本人口の約一割の方がワクチンを接種し終えており、二回目の方が4%程度ですね。
大規模な摂取会場が設営されて、かつ接種体制のノウハウが確立されてきたのが大きいのかなと思ってみてます。
医療従事者は一回目は99.7%の接種率で、高齢者は現在18.5%らしい。
日常を取り戻そう、ワクチンがいきわたるまでロックダウンだ!!みたいな話をたびたび聞きますが、現在のペースでいくと逸ワクチン接種が終わるのかが気になります。
というわけで、ざっくりと計算してみました。
一回目のワクチン接種がほぼ全員終わるのがいつか
摂取回数の7日移動平均線を見ていると右肩上がりです。
一回の摂取でもそれなりに効果があるらしいワクチンですが、ノウハウが現場に蓄積されて、より効率よくワクチン接種が進んでいるために移動平均線が右肩上がりになってるのかなと。ただしマンパワーの問題で、どこかで頭打ちになるかと思っています。
まずは一回目のワクチン接種が現状のままのペースと仮定し、6月3日の一回目の摂取、約45万回/日で計算してみます。
日本国民 約1億2630万人 ー 接種済み1165万人 = 1億1465万人(未接種人数)
1億1465万人(未接種人数) ÷ 45万人(現在の一回目接種人数/日) = 約254日
ものすごい単純計算ですが、おおよそ254日後に一回目の全員の摂取が完了する計算になりました。
日付だと2022年の2月にあたります。
もちろん一日の摂取回数が増えていけば期間はどんどん短くなります。
二回目のワクチン接種が終わるのはいつなのか
では、二回目のワクチン接種はいつ終わるかについて。
ファイザー製のワクチンですと一回目にワクチン受けてから18日~20日経過後に二回目を接種するそうです。
6月3日のデータで二回目の摂取を受けていない人は
約1億2630万人 ー 一回目接種済み395万人 = 約1億2235万人
現在、下記の表から2回目接種は一日辺り約15万人程度です。
この状態がキープされた場合、
約1億2235万人 ÷ 15万人(現在の二回目接種人数/日) = 815日
2023年8月という計算になります。
ただし、2021年2月に、国民全員の一回目の摂取が終わった場合、翌日から二回目接種に使えるマンパワーが激増するのではと思いますので、改めて計算しなおします。
まず、国民全員が接種完了時に、二回目接種まで終わっている人数は
15万人/日 × 254日 =3810万人
ここから割り出す二回目の接種待ち人数は
1億2235万人 ー 3810万人 = 8425万人(二回目接種待ち)
ここに一日の摂取回数をざっくりと入れてみます。
8425万人 ÷ (15万人+45万人) = 140日
というわけで、
全国民が2回目の摂取が終わるのかを計算すると2022年の7月辺りになるのかなと。
(ものすごいざっくり計算です)
もちろん、これから一日当たりの接種人数が増加すればこの辺りは短縮されるだろうし、マンパワーの限界というのを一切加味してない計算ですが、現状の処理能力のまま計算するとこんな感じです。
オリンピックまでに接種完了する場合は?
では、オリンピック開会式(7月23日)までに全国民が、最低でも一回目の接種完了を目指した場合はどうなるか。
(2回目の接種は18日以上空けないといけないため、理論上難しい)
まずは累計摂取回数のグラフを出します。
6月3日の時点で残り50日。
y=αxの一次関数で計算すると
1億1466万人=50α
α=約230万人
単純に一日230万人に接種していく体制が整えば間に合います。(準備までのインターバルを除く)
現状が一日60万人(二回目接種込み)なので、4倍ですね。
一回目接種だけであれば、ギリギリ理論値じゃないのかもしれない。
(あくまでもざっくり計算ですが)
全員が接種完了しても日常には、なかなか戻れない気がする
理論値で計算してみましたが、たとえ全国民がワクチン接種したからといって、日常に戻れるのかどうか。
ワクチンって、打ったら二度とコロナに罹らない神アイテムではありません。
最も高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降です。体の中である程度の抗体ができるまでに1~2週間程度かかるため、1回目の接種後から2週間程度は、ワクチンを受けていない方と同じくらいの頻度で発症してしまうことが論文等でも報告されています。また、臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。
5%はどうやってもかかってしまうらしい。
その上で、コロナに対する空気の重さが重要になってくる。
師匠の永江さんのブログからの引用ですが、
コロナ禍前の売上に戻ったというお好み焼きやさん。ビールが一晩で100杯でたそうです。
日本の2.5倍の新規感染者で勝利宣言!!!している。それに比べてわが日本は欧米と比較したらさざ波どころか第1波も来てないレベルで経済がガタガタです。
結局のところ、メディアがコロナ怖い、ワクチン打つのも怖いと多方面から不安を煽り続けると、実際のデータではどんなにコロナが少なくなろうが、脅威が減ろうが日常に戻るには時間がかかりそうです。
そうすると、舞台芸術、カラオケ、大規模イベントなどは、どれだけリスクが減ろうとも、やり玉に挙げられやすくなってしまうわけです。
一度「コロナウィルスは怖い病気」と意識づけられてしまっているので、おそらく国民全員の摂取が完了しても、しばらくはマスク無しの生活、消毒無しの生活には戻りづらいのかなと思います。